其の廿 太陽ってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:物語を記す
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太陽というと
不思議な体験が
思い出される。

その物語を
記していこう。

お遍路さん

でいう言葉で
馴染み深い、
四国霊場88か所がある。

徳島県からはじまり、
高知県、愛媛県、
そして香川県と
四国を右回りに
1周するように
88の霊場を
お参りする
巡礼の旅だ。

拙者、この
お遍路を
歩いて
巡っていた。

ある夏の日、
霊場にむかって、
のろのろと
歩いていた。

体調が良くなく、
足がむくんでいたため
歩く速度があがらない。

つらい、つらいよぅ

と半泣きで
山道を登っていた。

このペースだと
宿に着くのが
だいぶ遅くなるなー。

明日の出立、
大丈夫かなー。

って、足が重い。
ほんとに
たどり着けるのか。

むくみきった足は
破裂するのだろうか。

と脳内で
しょーもない思考が
浮かんでは消え、
消えては浮かびを
繰り返していた。

そのとき、
なんの脈略もなく、

太陽を見よ

とゆー声が
聞こえたような
気がして

えっ?

ってなった。

ーーーー
気のせいだと
無視して
また1歩を
踏み出すと、
また、

太陽を見よ

と言われた。気がする。

いやいや
ちょっと、拙者、
いよいよ
まじ、頭が
やられてきたか?

太陽は直接
目でみたら
ダメダメ。

と体調が悪すぎて
どうかしていると

拙者が拙者を
いいきかせ、
1歩前に進むと
つかさず、

太陽を見よ

と相変わらず
同じトーンで
ストンと
何かが伝えてくる。気がする。

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なんだか
よくわからないが
もー、こうなりゃ
なんでもいいよ。
見ればいいんでしょ。

と100パーセント
投げやりに

木立の合間から
くっきりとした
日差しを輝かせ
空高くある太陽を

くわっ。

とガン見した。

かなりの眩しさを
覚悟してたが、
全然眩しくない。

あれ?

と思った瞬間、
足元から

くおーん

って感じで
身体が
ゆるんだ。気がした。

はっ。

と我にかえると
足のむくみは取れ
体が軽い。
そして目も
クラクラしない。

こわごわ
歩き始めると
足が楽に動く。

そして
太陽を見よとは
言われなくなった。

なんじゃーーーこりゃーーー!!

と興奮することはなく、

ふ~ん。へ~。

って感じで歩き続け
予定していた
霊場をすべて巡り
時間通りに
宿に到着した。

ーーーー
ってことで
太陽は内部構造が不明な、太陽系の中心の恒星という存在を超えて
地球上の植物たちの光合成を支え、
世界の神話や伝承に太陽神として解釈される、

光エネルギーで対話してくるチームメンバー

でござる。

拙者は、のらりくらりと、2020年も綴るでござるよ。めでたい!

※拙者の気のせいなので、良い子は太陽をガン見しちゃだめだよ。


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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