其の伍十参 海ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:理想の状態をつくってみる
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海かー。
でかいなー。
その理想の状態か。

ってぼんやり
脳内検索していくと
ある話を思い出した。

拙者の武道の
師匠が教えてくれた
エピソードでござる。

戦時中の話だ。
戦場で怪我をする
兵隊たちがいる。

怪我の状態に合わせ
対応が決まっていく。

輸血が必要な
重傷者が出るが
輸血する血がない。

そういうとき

海水を使った

ぐったりするが
しばらくすると
回復する。

という記録があり

命は海から誕生した

ということを
感じさせるよね。

と、話してくれた。

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ことの真偽は
置いといて、

この話を聞いたとき

拙者はググッと
胸を掴まれたような
感じを覚えた。

人間たちが
自分たちのご都合で
命のやり取りをし、

どっちが正しいかを
どっちが強いかと
武力で示そうとする
野蛮さで

地上でドンバチ
海上でドカン!
と人間以外の
植物や生き物たちを脅かし、
大量に殺している。

人間しか
この世に存在しないかのように
我が物顔で振る舞う
そういう人間を

海は

生かそう

としてくれる。

でかいでござるなー。

慈悲深さの現れに
なんとも言えない
気持ちになったでござる。

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母体の羊水の中で
胎児の成長段階で

空を掴みもがく
苦しそうな動き

をするときがあるという。
これは、生き物が
海から陸地に上がる過程で

初めての呼吸の苦しみ

を再現しているからだ。

という話を聞いたときも
海と命の結びつきの深さを感じ
3分ほどくるみ大の脳が
シーンとなったでござる。

生命が生まれた海。

産み

だから

わたしたちの
源でござる。

地球の表面積の
約70%は海。
地球上の水の量では
97.5%が海水。

これだけ
多くの量があるのは
それだけの
命の営みを
支えているからだろう。

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ちょっと
今回、拙者
本気と書いて
マジに
なっちゃうでござるが、

人間は海を
いつから

資源

と見るように
なったのだろうか。

海は資源ではない。
命の営みでござる。

その営みの
全体性を理解せずに
破壊し続ける。

それが人間だ。

自分たちの欲望のまま
掘り起こしたり
埋めたり
削ったりを
見直すときがきている。

資源ではなく
生命の営みなのでござる。
自然のままでいたら
壊れることも
腐ることもない
永続的な営みなのだ。

拙者たちは
その恩恵に預かっており
かつ営みの一部なのだ。

それが壊れ
腐っているという
現実を受け止めることから
新しい時代は始まる。
ーーーー
ってことで
海とは人間が扱える地球上の資源ではない。

海とは

生命エネルギーそのもの

でござる。

拙者、海の波音を聞くのが好きでござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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