其の八十八 発想ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:起こってはいけないことは何? 
ーーーー

拙者、世を忍ぶ
仮の仕事のひとつに

ファシリテーション

とか

コンサルテーション

って呼ばれている
やつがある。

新規事業企画や、
年度方針づくりや
理念づくりなど、
対象やテーマは
いろいろあるのだが、

いろいろな人たちと
対話して企てる

という点が
共通している。

この

企てる(くわだてる)

仕事のとき
その場に集うメンバーから
少なからず、

発想力が無いんで

というセリフが
発せられる。

そう、セリフである。
自ら考えて

どうにかしたい

と思って発せられている
言葉ではない。

言い訳

なのだ。

これから
何が起こるか
何をするのか
まったくわからないんで
不安なんですよ。

わからないことを
するっていうのは
嫌なんですよ。

わからないように
しているのは
そちらなんだから
こっちには責任が
ないんですよ

だって、
発想力が
ありませんから。

という

言い訳

なのだ。
新しい取り組みを

やる現場

で最初に

発想力ない

とわざわざ言う。
これは、一体なんなのか。

拙者からみたら

失敗したくない
あーすれば
こーなる思考の
常套句

にしか過ぎないのでござる。
ーーーー
こういう人を
作り上げた
教育は、まさに

起こってはいけないこと

なのでござる。

拙者は

発想力が無いんで

とわざわざ拙者に
言ってきた御仁には

人生で最後に食べたいもの
それってなに?

とか、

生活のなかで
いちばーん
やりたくないことってなに?

とか

もし、1回だけ
やり直しがきくとしたら
これまでの人生で
どこに戻る?

とかその場で
てきとーに思った
問いかけを
突然する。
100%の人が

えっ?

となるが、

そーですねー。。。

と考え始める。
そして答える。

発想力、あるじゃん。

っていうと、

えっ、いやー
えーーーー?
いや、こういうのじゃなくて
えっと、アイデアっていうか

とかぐずぐず言い始めるが、

あなた、
自分で気づいてないだけ
発想力、あるよ。

と、拙者は
断言する。

そもそも、
拙者が依頼される現場に

発想力がない人間

なんて
一人もいないのだから。

ーーーー
ほとんどの人は

発想力

を特別視し過ぎている。

これは、

特別な選べれし人だけが
身につけている力

ではない。

慣れ

である。
慣れるまで
意図して使うことが
必須な力でござる。

慣れるまでやらない
意図して使わない

から

身についていない

だけであって、

力がない

のではない。

身に付けることを
怠ってきた

だけであって、

力がない

のではない。

思考訓練で身につくこと

なのでござる。
もう、いい加減

才能のあるなし

って発想を
やめてもらえないかな。

ーーーー
ってことで
発想とは、特別な人のみが生まれ持っていることではない。

発想とは

人間の試行錯誤の遊び

でござる。

拙者、88回目なので発想をテーマにしたでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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