其の九十四 ガムってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:グループに分ける
ーーーー

拙者、世を忍ぶ
仮の姿で、
いろいろと
細々と
仕事をしている。

その仕事のひとつに、

ブランド構築を
人に教える

というものがある。

主に某社会人スクールで
伝えている。

クラスの年齢幅は広く
18歳から
50歳くらい
までの人たちが
混じり合っている。

社会人経験も、
学歴もさまざま。

混沌とした
集まりなのだが、
これがとても
面白いのでござる。

ーーーー
基本的な知識は
3つあるのだが、
それを終えると、

架空の新規商品を
開発して
ブランド構築を
してみる

という
体験ワークを行う。

そのとき、
3人1チームの
グループに分ける。

グループは
適当に、
拙者が分けるのだが、

男女
年代
経歴
能力

などが、
入り混じるように
意識して
分ける。

混沌

にする。

この

混沌

が面白い発想に
つながっていく。

で、

ガム

だ。忘れていた
わけじゃないよ。

ーーーー
3人チームで
取り組むテーマは
5つから
選んでもらう。

そのテーマ候補の
1つが

ガム

なのでござる。

それもただの
ガムではない。

スゴイスゴーーーイガム

を開発する。

スゴイスゴーーーイガムを
最近、クラスメイトになった
よく知らない人たちで
開発していく。

イノベーションカードと
8クエスチョンズを使って
対話を進めるのだが、

混沌としたチームの
対話がどんどん
活性化されて
面白い案が
飛び出してくる。

飾るアイドル等身大ガム
↑もはや食べない

プラモガム
↑嚙み終えてつくる

記憶力増幅ガム
↑顎振動による脳刺激の活用

最期のガム
↑尊厳死と絡めて

硬すぎて痛みを紛らわすガム
↑鎮静成分ではなくて噛みごたえ

ロシアンルーレットガム
↑バツゲーム的な

などなど、
ガムである
必要性が
あるかどうかは
置いといて、
いろんなガムが
発案され、
ガムの新しい可能性が
垣間見れる。

ーーーー

当たり前

と思っていることは
この世にザクザクある。

ガムはそもそも、

天然樹脂、合成樹脂から
取れるゴム成分に
味や香りをつけ噛む。
味や香りが抜け
嚙み終えたら捨てる。

という当たり前がある。
この当たり前の壁は、

ガム

に詳しいから
打ち破ることが
できる、
とは限らない。

まったく、
ガムに詳しくない
混沌とした
完全素人
3人チームの
思考の掛け算が
そもそもの前提、
当たり前を
軽々と超えていく。

ーーーー
ってことで
ガムとは、嚙み終えると捨てる菓子ではない。

ガムとは

まだまだ可能性があるものかもしれない

でござる。

拙者、ガムは不良が噛むものだと母から教わったでござるよ。

 

著者の他の記事を見る


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

感想・著者への質問はこちらから