其の九十七 付箋ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:みんなは何におどろく?
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拙拙者の世を忍ぶ
仕事では

付箋

が大活躍する。
なかでも

7.5センチ角

が必需品だ。
小学生も大人も
拙者が関わる
プロジェクトでは
色とりどりの

7.5センチ角

を使う。
ただ使うのではなく、
使う

しくみ

がある。
このしくみが
付箋に掛け算されて
発想や飛躍
内発や創発が
起こりやすくなるのでござる。

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今回は特別に
拙者が現場で
徹底する
付箋のポテンシャルを
120%引き出す
しくみを
共有しよう。

付箋は

1=1の法則

と名付けた
ルールで
運用されている。

まず1つ目の
1=1は

1枚の付箋に1つ

でござる。

アイデアを
書き出すとき、

1枚の付箋に複数

書き出すことは
絶対やらない。

1枚の付箋に1つ

だけ書く。
たとえば、

動物を3種類挙げよ。

と言われたら、
1枚の付箋に
うさぎ、いぬ、さる
とは書かない。

うさぎ
いぬ
さる

と書いた
3枚の付箋が
手元にある状態にする。

これは、
後で対話するときに
くっつけたり
グルーピングしたりが
しやすくなるからだ。

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2つ目の
1=1は

発想は1人で1冊

だ。付箋を手に持って、
発想するときは
話し合いながらではなく、
個人で黙って取り組む。

アイデアや意見を
口頭で求めると、
発言力がある人や
しゃべりがうまい人、
職位が上の人など
限られた人の
声のみが飛び交う。

手元に1冊の
付箋をもって、
黙々と発想するしくみは

誰にでも発言権が与えられる
批判など気兼ねなく考えに集中できる

などブレインストーミングなどで
ルール化されていることが
意識ではなく、
しくみとして実装できる。

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3つ目の
1=1は

のりづけ部分を上にする

という扱い方だ。
のりづけ部分が
右、左だったり、
下だったりと
バラバラだと
付箋を扱った対話模造紙が
汚くなるし、扱いにくい。

そのため、

方向

も統一する。

この3つの
1=1の法則が
徹底されるだけで
対立構造に陥りがちな
会議や話し合いも

対話する

構造に
変えることができる。

1=1の法則は
まだ他にもあるが、
今回は付箋にまつわるところだけ。

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ってことで
付箋とは、何度も貼ったり剥がしたりできる文具でない。

付箋とは

対立を対話に変える道具

 

でござる。

拙者、付箋が大好き!でござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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