其の九十八 道ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:見に行く
ーーーー

道か。

普段の生活で

道を歩かない人

がいるってことを
知ったとき
拙者のクルミ大の
脳に衝撃が走ったな。

車移動で
建物やビルの中は
歩くけど、

道は歩かない

って人だ。
別段、

歩かないぞ!

と決めているのではなく、
生活スタイルが
そういう現象を
起こしているのでござる。

そういう人は大抵
スポーツジムの
マシンを使って
歩いている。

マシンや
建物の中は
拙者のイメージ
カテゴリでは

ではないな。
ーーーー
拙者、縁あって
四国88か寺を巡る、

歩き遍路

をしている。

徳島県の
1番所からはじまり、
香川県の
88番所まで
1歩1歩
歩くのでござる。

地図上で見ると
四国をぐるりと
巡る。

このぐるりを
地図上でみる

と実際の現地の

では様子が
異なる場合がある。

車道脇を
てくてく歩くときは
地図上の線と
道にそれほど
ズレはない。

しかし、

歩き遍路みち

という、
車道から離れ、
山や林などに
入る道は
地図上の線と
まったく違うときがある。

たとえば、
歩く前の晩が
大雨だったとすると

道がない
川がある

みたいなことに
遭遇するし、

人が入らない
場所になっている
ところは、

道がない
倒木の山がある

といったことも
起きる。

でも、しかし
なのでござる。

木の枝に、

へんろみち
遍路みち

という文字の
小さなお札だったり

といった
赤い小さな矢印
が見つかる。

その目印を
追うと

が見えてくる。

ーーーー
この小さな目印は

歩き遍路を保存しよう

というボランディアの
人たちがつけてくれている。
これは

たった1人

の男性が
始めた活動だ。

そういう道を
歩くとき

多くの人の
思いと時間の流れ

に自分も
加えさせてもらえた
感覚がしてくる。

札をつけてくれる人たちの
思いと時間からはじまって

歩き遍路しか
なかった時代、
いろいろな縁から
四国を巡った
数えきれない人の
思いと時間。

そうした悠久の流れに
自分も入った
感覚がするのでござる。

これが

なんだと
拙者は思うのでござる。

ーーーー
こういう流れは
日本には
たくさんある。

と名のつくものは
多くの人の
研鑽や思い、時間の
流れなのではないか。

たとえば

茶道

茶の道でござる。

武士道

武士の道でござる。

柔道

柔の道でござる。

これらを

と呼んだ感性に
拙者、ほんわか
するでござるよ。

ーーーー
ってことで
道とは、歩きやすい物質てきな筋ではない。

道とは

精神が呼応する時空間

でござる。

拙者、永遠の帰宅部でござるが、「○○道(どう)」には興味津々でござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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