第119回「支援する側も、支援された側もwin-winの小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「支援する側も、支援された側もwin-winの小さなブルーオーシャン」


「5日間でプロのパン職人へ」

職人と呼ばれる仕事で
一人前になるのは、
とても時間がかかります。
当然、独立することも難しい。

しっかりとした技術や姿勢を
伝承するというメリットはあります。
しかし、なかなか後継者が
出てこないというデメリットもあります。

「パン屋さん」も
こんな状況にあります。

① 働き手がいない
② 後継者がいない
③ 初期投資が大きいため新規出店が難しい、

という3つのネックがあり、
数年前から廃業が増え、
パン屋さんが減っています。

その一方でパンの需要は伸び続けています。
利便性から和食に比べて
楽なパン食を選ぶようになっています。
また、病院などでも米に比べて
胃に負担をかけないメリットがあるため、
胃腸の弱っている人や高齢者に
パン食が勧められているようです。

こんな状況に対して、
「5日でプロのパン屋になれる」
という独立支援をしている会社があります。

1986年創業のパンメーカー、
株式会社おかやま工房が提供する
パン屋として独立するための
サポートプログラム
「リエゾンプロジェクト」。


PexelsによるPixabayからの画像

パン屋になるためには、
職人としての経験が必要です。
冒頭でもお伝えした通り、
時間がかかります。

ところが、このプログラムでは、
たった5日で製パン法を学べるのです。
教えてくれるのは長年の経験を積んだ
パン職人。いわゆる、その道のプロです。

さらに 開業までサポートしてくれます。
その特徴は、「フランチャイズではないこと」。

ロイヤルティも経営指導もない一方で、
独自の考えで店舗運営を
進めることができるようになっています。

プロジェクトの特徴は
“3つの見える化”

職人というのは手の感覚で
パン作りをします。
しかし、リエゾンプロジェクトでは
感覚とされていた部分を全て数値化させ、
マニュアルになっています。

パン屋さんを開きたい人には、
初期費用を抑えて、
時間をかけずにプロのパン屋さんになれます。

一方、支援する「リエゾンプロジェクト」
は、契約料を得ることができる。

お互いにwin-winの関係性で
気持ちよくビジネスができる
小さなブルーオーシャンだと思います。

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リエゾンプロジェクト
http://www.liaisonproject.jp/
運営会社:株式会社おかやま工房
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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