第15回 業務委託の賢い使い方

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第15回 業務委託の賢い使い方

安田

ランリグさんが運営する「その道のプロ」には、たくさんのプロ人材が登録されているわけですよね。プロ人材を使うにあたって、心構えや活用のコツはありますか?


渡邉
そうですね。まず何よりも、普通の社員さんと同じように接することが大事ですね。業務委託だからといって下に見たりせずに。
安田
ほう。私もたくさん業務委託の方に発注してますけど、それって普通のことじゃないんですか?

渡邉

いや、中には「そんな仕事は業務委託にやらせておけ」なんて発言をする社長もいますよ。

安田
そうなんですか。それはちょっと勘違いというか……

渡邉
そうなんですよね。報酬を払って仕事をやってもらっているという意味では、社員と何も変わりませんから。そういう意味では、仕事を継続的に発注して生活を支えよう、という意識も必要だと思います。
安田
なるほど。でも社員とプロ人材が同じだとすると、どういう時にプロ人材に頼むべきなのか判断が難しいようにも思うんですが。

渡邉
一つ言えるのは、価格の安さを理由に頼むべきではないってことですね。
安田
ああ、同感です。私も金額の安さで依頼したことがありますが、ろくなことがありませんでしたから。

渡邉
わかります(笑)。逆に言えば、頼みたいけど金額が高くて迷う、という状況だったら頼んだ方がいいと思います。
安田
本当にそうですよね。最初に高いと感じても、仕事が早ければ契約期間は短期ですみ、結果的には安くなったりもしますし。

渡邉
そうなんですよ。一番やめた方がいいのは、面倒な作業を安い人に頼むことですね。余計に面倒なことになりかねないので。
安田
本当にそうですね。でも実際は、「安いから外注を選ぶ」っていう発想の人が多いんでしょうね。
渡邉
中小企業の社長さんに多い気がしますね。「社員が出るまでもない。そんなのは業務委託にやらせろ」って感覚がまだまだある。時代の流れと完全にズレてるとは思うんですけど。
安田
ヒエラルキー思考が抜けないんですよね。ちなみにプロ人材との契約ってどういう報酬体系になっているんですか?

渡邉
基本的には月ごとの固定額ですが、別途成果報酬をプラスすることも多いですね。利害を一致させた方がモチベーションにつながると思うので。
安田
なるほど。長期のプロジェクトをやる場合はその方がいいですよね。

渡邉
そうですね。とはいえ、成果報酬があるかどうかに関わらず、皆さん精一杯成果を出そうとしてくれますね。
安田
成果が出なければ次回の依頼がもらえませんから、そのあたりはシビアに考えてくれますよね。

渡邉
そうそう。だからやっぱり売れてるプロ人材は仕事が丁寧で、かつ早い。納期も守ってくれますし。
安田
そういう人はお客さんの満足度も当然高くなるわけで、だから放っておいても仕事が来るんでしょうね。
渡邉
ええ。「ウチはあの人に頼んでうまくいったよ」っていう口コミはすぐに広がるので。そういう意味では、情報の早い都会ほど外部のプロ人材活用が浸透してきてますね。逆に、地方ではほとんど外部人材を活用できていない。すごくもったいないですね。
安田
まあ、「余計な外注費は使わずにできるだけ社内でやる」っていうのが中小企業の鉄則でしたから。

渡邉
そうなんですよね。これだけ人件費や社会保険料も上がって、社員がどんどん辞めていくようになっても、その鉄則を忠実に守ってるという。
安田
利益の出し方を根本から変えないといけないと思うんです。今までは「社員は給料の3~5倍稼がないと会社が成り立たない」と言われてましたけど、その3~5倍の部分って結局バックオフィスとか家賃とかですよね。

渡邉
確かに。そういう経費をそぎ落としていけば、社員は給料の3〜5倍も稼がなくてよくなる。
安田
ええ。そしてそぎ落とした部分は、能力の高いプロ人材に発注する。そうすれば、社員なら1年かかった仕事が1ヶ月で終わることもあるわけで。

渡邉
仰るとおりです。結果、プロ人材に頼んだ方が安上がりだったということになる。
安田
プロ人材側も、同時にたくさんの会社と契約した方が儲かるわけで、当然スピードや効率にはこだわるでしょうしね。

渡邉
仰る通りです。ともあれ中小企業の社長さんにとっては、今まで信じてきたこととは全く違う発想でしょうね。でもそれが結局は、やりたいことを実現する一番の近道になる。僕も含めて、中小企業の社長さんって「やりたいけど実現できてないこと」がいっぱいあると思うんですよ。
安田
確かに、いろいろとアイデアは湧くけど実現が難しいという声も多いですよね。ちなみに新規事業立ち上げのプロもいるんですか?
渡邉
いますいます。
安田

では次回は、「新規事業開発のプロ」についてぜひ教えてください。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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