ロジックをもつ商品

できるだけ広告費を使わずに集客したい。
営業マンの数も極力減らしたい。
もしそう考えるのなら取り組むべきは商品づくりである。
優れた商品は広告費をかけなくても売れる。
強引な営業をしなくても売れる。

では優れた商品とはどのような商品なのか。
一言でいえばそれは「欲しくなる商品」である。
このメルマガでも何度か書いてきたが、
人は必要なものには金を払わない。
だが欲しいものには可能な限り金を出す。
そういう生き物なのである。

欲しくなる商品をつくること。
広告も営業マンも必要としない売り方を考えること。
それはこれからのビジネスに必要不可欠な要素である。
では欲しくなる商品とはどのような商品なのか。
この問いに対する答えが会社の未来を大きく左右する。

私の答えはこうだ。
欲しくなる商品とは「欲しくなるロジック」を
身につけている商品。
それは優れた営業マンがもつスキルとよく似ている。
優れた営業マンは顧客によって商品を作り変えている。

どのようなロジックを加えれば
この人はこの商品が欲しくなるのか。
相手にとっての商品価値を作り変えること。
それは即ち相手に合わせた販売ロジックを
作り上げることである。

販売ロジックのゴールは理想の未来だ。
この商品を買うことによってあなたの未来は
こんな風に変わる。
提示する未来が魅力的であればあるほど、
人はその商品が欲しくなる。

欲しくなってくれれば、
最後のハードルは確認作業だ。
どういうロジックでその未来が手に入るのか。
そこがクリアになれば人は行動する。

興味を持たせ、欲しいと思わせ、
疑問を解消し、行動させる。
興味→欲求→確認→行動。
この心の動きを作り出すのが販売ロジックである。
これまではその役割を広告や営業が担ってきた。

SNS時代にはその役割を
商品自体に持たせることが重要だ。
それこそが次世代の商品づくり。
商品に埋め込まれたロジックによって
興味と欲求の階段を登らせて行く。

難しいのは溢れる情報の中で
いかに興味を持ってもらうか。
そして興味の輪をいかに口コミによって広げてもらうか。
そこで必要になるのが違和感である。

「何かがおかしい」という違和感の前に人は立ち止まる。
その違和感が「なるほど!」という納得に変わったとき、
人はその経験を誰かに教えたくなる。
疑問→納得→関心→拡散。
このロジックが練り込まれた商品こそ、
SNS時代の売れる商品なのである。

 


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