好きと得意の関係

もし好きなことを仕事にできたら。
こんなに素晴らしいことはない。
多くの人はこのように考えている。
だけど好きを仕事にできるほど世の中は甘くない。
嫌なことを我慢するからお金がもらえるのだ。
そうやって我慢を対価に稼ぐ日々を送っているのである。

好きなことで稼げるのは一握りの天才だけ。
普通の人はそんなことを考えず勉学に励むべきである。
いい会社に就職して、嫌なことにも耐えて、
安定した生活を手に入れましょう。
それが真っ当な人生なのであると信じて疑わない。
しかしそれは本当なのだろうか。

好き=趣味=お金が出ていく対象。
嫌い=仕事=お金が入ってくる対象。
この分け方にはどうも違和感がある。
好きなことで稼いでいる人は
天才ばかりではないからである。

天才ではないけど好きなことで稼いでいる。
実際こういう人はたくさんいる。
それは好きと得意が一致している人たち。
では好きと得意はどうやれば一致するのか。

その方法は二つ考えられる。
好きを得意にする方法と
得意を好きになる方法である。
たとえば野球が好きだとして、
それを職業レベルにまで得意になることは難しい。
さらに言えば、好きなことを得意になる必要はない。
好きなものは、ただ好きなままでいればいい。

だとすると残る方法はひとつだ。
得意を好きになるのである。
たとえば今の仕事は好きではないけど得意だとする。
だったらその仕事を好きになればいい。
簡単に言ってくれるなと言われそうだが、
方法はそれしかないのである。

考えてみれば天才の原型はここにある。
好きなことで飯が食える人が天才なのではない。
飯が食えるほど得意なことを最初から好きな人。
それを天才というのだ。
その視点で世の中を見回すと、
あちこちに天才がいることがわかる。

料理の天才、接客の天才、モノづくりの天才、
お片づけの天才などなど。
共通するのはその仕事が大好きなこと。
では好きじゃない人はどうすればいいのか。

実はここに歪みがある。
そもそも得意と好きは一致するようにできているのだ。
問題はそこに嫌いな要素が入っていること。
仕事のやり方が嫌いだったり、
上司や会社が嫌いだったり、
嫌いな顧客が混じっていたり。

それを本気で排除しようと努力すること。
これが好きと得意を一致させるための正しい努力だ。
人、場所、やり方をとことん工夫する。
そうすれば必ず得意は好きになる。
得意とは生まれ持ったギフトなのである。

 

この著者の他の記事を見る


尚、同日配信のメールマガジンでは、コラムと同じテーマで、より安田の人柄がにじみ出たエッセイ「ところで話は変わりますが…」と、
ミニコラム「本日の境目」を配信しています。安田佳生メールマガジンは、以下よりご登録ください。全て無料でご覧いただけます。
※今すぐ続きを読みたい方は、メールアドレスコラムタイトルをお送りください。
宛先:info●brand-farmers.jp (●を@にご変更ください。)

 

感想・著者への質問はこちらから