「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
98通目/大野からの返信
「出会いそのものが自分の人生をまるで祝福してくれている」
まさにその通りですね。会社組織で言えば、この上司との出会いそのものが自分の人生をまるで祝福してくれている!結果的に部下からそう思ってもらえる様な存在になれたなら、上司冥利ですね。少なくとも僕の在り方としては、まだまだ程遠いですが、そう在りたいと願っています。で、書いていて思ったんですが、部下がどうであれ、お前との出会いはまるでオレの人生を祝福してくれている様だ!という所から関わりをスタートできたならば、それだけでコミュニケーションの質が変わっていきそうです。まして、くどいようですが、僕という人間を知るには、僕と関わっている人間の顔つき、振る舞いを観ればいいでしょうし、そこにしか自分は現れない。
前回97通目/安田「怖さと最上の喜びと」
確かに人との出会いは大事ですね。私は新卒採用によってかなり人格が変わりました。最初は「いつか社員ごと売りとばしてやるぞ。ケケケケケ」って感じだったんですけど。でも私を信じて入ってくる新卒と接しているうちに「これは裏切れないぞ」という思いが強くなっていきました。けっきょく人は人によってしか変われないのかもしれません。「この人のために」と思える人がいるのかどうか。それが生き方を決定づけていく。ラッパもクラリネットも誰をどういう気持ちにさせたいのかで、奏でる音色は変わりますから。絶対に失いたくない。絶対に不幸にしたくない。そういう人との出会いは怖くもあり最上の喜びでもあります。
ー安田佳生より
前々回96通目/大野「この人の為にもっとましな自分に少しでもなりたい。」
喩えになっているか分かりませんが、「テメェ、この野郎!どこ見てやがる」と直ぐに喧嘩する様な気性の荒い男が、街中から、四角いリングに場所を変えれば、根っこは変わっていませんが、人生が大きく変わります。又、以前も触れましたが、ラッパとして生まれてきたら、その後、どう努力してもクラリネットにはなれません。ただ、ラッパの鳴り方、何に響くのか?どんな曲を奏でるのか?誰を支持する音色なのか?は選べます。勿論技術も含めて成長し、やがては円熟して行くのではないでしょうか。鍵は思考の習慣づけ。そして実はもう一つあります。出会いです。この人の為にもっとましな自分に少しでもなりたい。そう思わせてくれる人との出会い。
ー大野より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/