修理屋さんの時代
【再利用システムの社会】
子供服をあまり買わなくなりました。
必要なくなったわけではありません。
友人からお下がりをもらっているからです。
お下がりとはいえ、タグの付いたもの、
新品同様なもの、センスの良いものばかりです。
そして子供が大きくなった後は、
自分で買ったものを加えて、
少し小さな友人の子供に回します。
お下がりのお礼には、
ちょっとしたプレゼントを渡して、
みんなが幸せな取引は終了です。
知り合いに小さな子供がいる人は
昔ながら行われていたことです。
今はメルカリなどで、
社会システムになっていて、
エコなものとして支持されています。
あらゆるものが寿命が来るまで、
再利用を繰り返す世の中になったようです。
【モノの価値が増える】
子供服で考えると、
新品で売られ、
お下がりでプレゼントに交換され、
メルカリで売られて、
一着で何度も価値交換されていきます。
子供服の一生を考えると、
新品の価値だけではなくて、
持ち主を変えながら、
価値がそのたびに積み重なっていくのです。
そう考えていくと、
ものの寿命が延びれば延びるほど、
持ち主が変われば変わるほど、
一着の価値は増えていくことがわかります。
【価値を生み出す職業】
これは、子供服に限ったことではありません。
家でも、自動車でも、携帯でも、
あらゆるモノについていえることです。
もし、モノの寿命を、
もっと延ばすことができるならば、
持ち主を変えることができれば、
もっと価値がうまれていくのです。
そう考えると、新しい職業が生まれたり、
見直される職業があるかもしれません。
モノの寿命を延ばすことができる人。
パッと思いつく職業、修理屋さんでしょうか。
修理屋さんがモノの所有を斡旋する。
つまり、
修理するモノの寿命を延ばしながら、
持ち主をどんどん変えていく。
漁船の修理屋さん。
制服の修理屋さん。
冷蔵庫の修理屋さん。
ホームページの修理屋さん。
まだまだ市場はありそうな気がします。
修理屋さんの時代が
すぐそこまできています。