第47回「ママ友ドクター」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第47回  「ママ友ドクター」

フリーランスは大変だという話を聞きます。
分業制をしく大手企業と価格、品質、スピードで勝負しなければなりません。
弁理士業界も同様で、大手の事務所は業務の合理化をすすめて格安サービスを提供しますし、最近はAIによるサービスというのも出てきました。
個人がこれに対抗していくのは大変です。

その一方で、士業に近い職種である師業で活躍している個人の方がいます。「ママ友ドクター」の“にしゅみ先生”(小児科医)です。


商標登録第6361048号(出願人:個人)
【商標】ママ友ドクター
【指定商品/役務】育児相談、医業 など


にしゅみ先生は、都内の大学病院に小児科医として勤務するかたわら、プライベートで育児や医療の相談をうけています。冷たいイメージのある病院の診察室を飛び出して、時にはカフェで、時にはオンラインでと、気軽に話せます。
「子供の発達がちょっと気になるけど、病院に行くのはためらわれる。でもネットの情報は怪しいから、専門家と話してみたい。」そんな親の気持ちに寄り添った相談サービスです。

実は、私もお世話になったユーザーの一人。
機嫌の波が激しい4歳の娘との接し方に大いに悩んでいました。
たとえば、「コンビニでお菓子が買えない」時に娘は大号泣。どう対処すればよいのでしょうか。アドバイスがこちら。「事前に約束事を決める」です。
「今回は買えない。けど次回は買う」でも「2つまでなら買ってOK」でも構いません。予め約束をしておくのが大事です。娘は、もともと決め事を守りたい性格でもあるせいか、その後のコミュニケーションは、だいぶ穏やかになりました。

にしゅみ先生は、ご自身も3人のママとして育児に奮闘中。日本一ママ目線のドクター、まさに「ママ友ドクター」の名前がピッタリです。

■未来コンパスが指すミライ

そんなママ友ドクターが、2020年7月からYouTubeで動画配信をスタートしました。小児科の専門医が、育児のポイントをママ目線で解説するチャンネル。ママ友ドクター.channelです。
https://www.youtube.com/channel/UCbJg_XaT3mEzp_Ugv4W_imQ/featured?view_as=subscriber

これまでの資格業は、価格や技術で勝負してきました。競争軸としては王道です。ですが、有資格者の人数が増え、また、情報がネットに溢れる中で、価格や技術だけで勝ち上がれる人は少なくなってきました。

趣味はもちろん仕事の情報ですら動画で収集することが当たり前になった今、人となりが分かるコンテンツの発信こそが未来の資格業のキャリアにつながるように思います。いや資格業だけではないでしょう。職種に関わらずフリーランスもそうでしょうし、今後、個人で働く機会が増えるであろう多くの社会人にも当てはまることだと思います。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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