「飽きとの付き合い方について深く考えよう」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第525回「飽きとの付き合い方について深く考えよう」
というテーマ。

モウセンゴケに飽きてしまった安田はそろそろ人生にも飽き始めているようで。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

えー……睡眠不足です!金子亜佑美です!

栃尾

(笑)

安田

やすっ…安田佳生です。

栃尾

寝ないと。

安田

睡眠不足につられちゃった(笑)

金子

すいません(笑)

栃尾

なにをつられたの?(笑)

金子

つられちゃった(笑)

栃尾

寝ないとね。

金子

そうですねー。

栃尾

……はい。では、今日は私から、ちょっと話したいテーマがございますので、よろしいでしょうか?

安田

すごい深いテーマがあるそうです。

金子

うーん。

栃尾

深いですかね。深いかなあ(笑)飽きる、つまり「飽き」ですね、名詞形にすると「飽き」。飽きとどう付き合ってるかっていうのをお伺いしたいです。

安田

はい。退屈の「飽き」ですか?

栃尾

そうです。物事に飽きちゃうってことですね。本当は長くつづけたほうがいいんだけど、飽きちゃう。たとえばダイエットも、最初は楽しかったけど飽きちゃうとか。

金子

(笑)

栃尾

でも、物事に飽きるからこそ新しいことをやりたいと思うわけで、人間には欠かせない能力と言っていいと思うんですけど、とはいえ、うまく付き合っていったほうがいいよね、みたいな気がするんですけど。私、昔から飽きっぽかったので、「飽きないように」とか、いろいろ考えてるような気がするんですけど、安田さん、金子さんはどう付き合っていますか?

安田

「飽き」とどう付き合ってるのか……えーっ。

金子

えーっ。

安田

金子さんはどう付き合ってるんですか?

金子

私は結構飽きっぽい人間なので、どう付き合ってるか……どうでしょうね。

栃尾

放置?放置する?

金子

保持??飽きたら「じゃあ、次いこうかな」みたいな感じで、普通に、気持ちに準じて動いちゃってますね。

栃尾

なるほどなるほど。

金子

安田さんは?

安田

飽きるってことは、飽きない状態があるわけですよね、つまり。

栃尾

「楽しくてしょうがない」みたいな?

安田

うん。それがそもそもないですね、最近。

栃尾

あ~。最近ってどれぐらいですか?

安田

どれぐらいかなあ。少なくとも10年以上はないな。

栃尾

へぇ~。

安田

もっと前からないかな。

栃尾

へぇ~。

安田

最後に海外旅行ひとりで行ったのが、スペインに39で行ったんですけど、行って楽しかったんですけど、でも、やっぱり、10代でアメリカに行ったときとは、ぜんぜんちがうよなっていうのが。そういう意味では、まったく知らないところ、海外とかに行って感動するっていうことに飽きてるとも言えるじゃないですか。

金子

ふーん、なるほど。

栃尾

でも、いまも楽しいことでないとできないですよね、たぶん。

安田

そんなことないですね。

栃尾

あ、そんなことないですか!?

安田

たとえば、子どもの頭をドライヤーで乾かすとか、べつに楽しくないけど。でも、幸せではありますね。

金子

ふーん。

栃尾

なるほど。飽きてはない?むずかしいですね、飽きって。

安田

「子どもと一緒にいて楽しいな」みたいなのも、楽しくないときもあるじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

気分がのらないときとか、忙しいときとか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

言うこと聞かないときとか。

金子

ふふふふ(笑)

安田

だけど、飽きてるかって言われると飽きてないし。

栃尾

うん。そうですよね。

安田

うん。

栃尾

そっか。じゃあ、楽しくてしょうがないとき以外でも、飽きてない状態っていうのはいっぱいあるわけですよね。

安田

うーん……人生に飽きてるかって言われると、だんだん飽きに近づいてるんだと思うんですね。

栃尾

(笑)

安田

だけど、たぶん飽きてはいないというか、やっぱ最後に「死」があるし、子どもって、何回やっても新鮮なもんだし。

栃尾

うん。

安田

やっぱ、飽きるにはちょっと深いですかね、人生っていうのは。

金子

うーん。

栃尾

まあ、そうですよね。

安田

だけど、たとえば「これやってすごい楽しいけど、もう飽きちゃった」みたいなことは、もうないですね、申し訳ないですけど。だから飽きないですね。

金子

おお、すごい!なるほどお(笑)

栃尾

飽きない?

安田

うん。飽きるような始め方をしませんね。

栃尾

ああ、それはありますよね。でも、それもひとつ工夫だと思うんですよね。なんか、こう、熱中しすぎないというか。

金子

うん。

安田

うん。

栃尾

でも、それは意図してるわけではないということですか。

安田

うーん……熱中しすぎない、か。

栃尾

たとえばモウセンゴケは、そろそろ飽きてきた?(笑)

金子

(笑)

安田

あ、そうだ。たしかにそうかもしれない。モウセンゴケとか、グラスをたくさん集めるとかね。

栃尾

ああ、はいはいはい。

安田

なんでしょうね、そういう意味では、なんか、そういう、物を持つとか、自分でなにか手入れするとかっていうことに対して飽きてるかもしれませんね、たしかに。

金子

うーん。

栃尾

当時は夢中でしたよね、ほんの数年前は、モウセンゴケに。

安田

夢中でした。

栃尾

そうですよね(笑)

金子

(笑)

安田

モウセンゴケに夢中っていうこともないんですけどね。

栃尾

夢中ってこともない?

安田

モウセンゴケを育ててる自分が、まあ、好きだったんでしょうけど。

栃尾

はいはいはい。

安田

うーん、そうですね……やっぱり、でも、全体的に飽きてきてるのかもしれないですね。

栃尾

なるほど。たとえば私は、飽きてきたと思ったとき……「飽きてきた」って直接的に思ったわけじゃないですけど、「なんかいまいちだな」と思ったときに、やり始めたときのことを思い出したりとかするんですけど。初心に戻るってやつですね。

金子

ふーん。

安田

なるほど。

栃尾

あと、日々小さな成長をわざわざ意識するというか、変化を意識するというようにしてるんですけど、そういうのはないですか?なんか。あんまないですかね。

安田

日々の小さな変化……うーん、まあ、そういうのはありますよ。そういうので自分の好奇心とか意欲が落ちないようにするってことですよね。

栃尾

そうですね、そうですね。子どもがなんで飽きないかっていうと、めちゃめちゃ変化が早いからだと思うんですけど。毎年学年が上がっていくし。

安田

うん。

金子

うん。なんか、いま思ったんですけど、やっぱり私はあんまり飽きっぽくないのかなって、ちょっと思い直しまして。

栃尾

おっ。

金子

なんだかんだ、昔からやってることをいまもずっとやってることが多くって、楽器もそうだし、ゲームも。そういう意味では、「飽きってなんなんだろう?」って、ちょっと、いま、思い直してしまいました。

安田

私は、いちばんひどい飽きは、やっぱり動物関係ですね。

栃尾

ふーん。

安田

金子さんとかは大事に育ててるじゃないですか。

栃尾

ああ。

金子

はい。ネコ。

安田

僕も好奇心強いんで、文鳥とかいっぱい買ってきて、飽きるわけですよ、すぐ。

栃尾

そうなんですね(笑)

金子

飽きる!?おお。

安田

うちの家族はすごい面倒見がいいんで、ほっといたら死んじゃうんで、うちの兄貴とかは、僕が買ってきた文鳥にエサとかやってくれるんですね。

栃尾

へぇ~。

金子

やさしい(笑)

安田

そうすると、文鳥が兄貴に懐いちゃうわけですよ。

栃尾

あ~。

金子

なるほど。

安田

そうすると、余計に自分としてはおもしろくないんで、600円で買った文鳥を兄貴に3,000円で売りつけたことがあります。

栃尾

あこぎな(笑)

金子

ね。すごい(笑)

安田

ええ。「飼わないんだったら俺のもんだから、エサやらないのも俺の勝手だからな」みたいなことを言って。

金子

やば(笑)

栃尾

ふーん。

安田

「飽きの話」から「ひどい話」になってます。

金子

(笑)

栃尾

でも、それは、自分に懐いていたら飽きてないかもしれないってことですか?

安田

そうかもしれませんね。

金子

あ~。

栃尾

なるほど。もしかしたら、愛情とか愛着とかは、飽きを攻略するなにかなんでしょうね、そうすると。

金子

なるほどー。

安田

それはまあ、もう、間違いなくそうでしょうね。

栃尾

そうですね。

金子

えーっ。

安田

日々のめんどくさいことによって、そういう愛情が生まれるわけですからね。

金子

えーっ、なるほどー!

栃尾

うんうんうん。愛情によって面倒くさいことも、もっとできるってことですよね。子育てとかはほんとそうですよね。なるほど。

安田

でもね、僕、人生でいちばん飽きない……これを「飽きる」っていう言葉で表現していいかどうかわかんないんですが、いちばんは、やっぱ、未来に対する不安ですね。

栃尾

あ~、はいはい。

金子

うお~、それはなかなか……

安田

これはなかなか飽きても飽きれないっていうか。

栃尾

うんうん、不安。

金子

ほんとですね。

安田

はい。なんか、ジェットコースターとか、スペースマウンテン真っ暗とかいったって、何回か乗ってたら、もう怖くなくなってくるじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だけど、人生という、このアトラクションと申しますか、ジェットコースターと申しますか、普通に平坦な道をカタンコトン行ってるだけなのに、先が不安に感じるっていう。

金子

うーん。

栃尾

たしかに(笑)

安田

実にうまく飽きないようにできているというか。

栃尾

あ~なるほど。

安田

死とか先行きの不安がなかったら、ほんと人間、完全に生きることに飽きちゃって、気が狂うんじゃないかと思いますね。

栃尾

そうですよね。不死とかになったら、ほんとに気が狂っちゃうかもしれないですね。

安田

だから、不安というのは、もしかしたら神様の愛情かもしれませんね。

栃尾

たしかにー。

金子

お~!おまとめが。

栃尾

おまとめが(笑)

安田

よろしいようで(笑)

金子

よろしいようで、おあとが(笑)

栃尾

そうですね。なるほど。飽きるほうがつらいですもんね、不安がゼロで。

安田

飽きるの、つらいですよねえ。

栃尾

そうですよね。

安田

うん。

栃尾

なるほど。不安も刺激物というか、スパイスというかね。

安田

だから、僕もべつに「なにが欲しい」とかいうのはなくて、なんのために働くのかとか、稼ぐのかとか、いろいろあるんですけど、でも、やっぱり冷静に考えると、この年でもう1回子育てできるという贅沢っていうのが、なかなか、これに代わるもんないなと思ってて。

金子

わあ。

安田

逆にそれは不安とセットなわけですよ。

栃尾

はい。

金子

ふーん。

安田

自分の年齢から考えて「どうやって育てんだ?」とか、「ハタチになるまで俺は生きてんのか?」みたいなのがあるんですね。

栃尾

(笑)

金子

ふーん。

安田

だから、やっぱ、そこはセットなんじゃないのかなっていう。飽きと付き合うには、不安が必要だってことじゃないでしょうか。

栃尾

ああ、たしかにそうですね。

金子

えーっ。

栃尾

「愛」も入れといてください、そしたら(笑)

安田

ああ、愛も入れて(笑)

金子

愛も入れましょう(笑)

栃尾

はい(笑)

安田

ということで、ちょっとウダウダなおまとめですが、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

*本ぺージは、2022年10月19日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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