第164回 会社を成長させるのは、完全実力主義

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第164回 会社を成長させるのは、完全実力主義

安田

これまでも日本は、終身雇用が当たり前の「年功序列」がスタンダードでした。でも最近は徐々に「実力主義社会」に移行していると言われていて。中辻さんは、どちらが会社をより成長させると思います?


中辻

それは間違いなく実力主義だと思いますね。

安田

ほう、やっぱりそうですか。確かに年功序列は頑張っても頑張らなくても給料が変わらない。そうなると結局、誰も頑張らなくなっていきますよね。


中辻

仰るとおりだと思います。ウチみたいに少人数の会社ではまず考えられませんけど、大企業だったら「勤続年数だけ長くて仕事は全然できない」みたいな人が一定数いるじゃないですか。

安田

いわゆる「窓際族」みたいな(笑)。年功序列制度がある限り、そういう人が長く居座ってしまいますよね。


中辻

そうそう(笑)。ちょっと厳しい言い方にはなりますけど、「会社に利益をもたらす人しか居られない」という仕組みにしないと、いい人材は残らないし育たないと思います。

安田

本当にそうですよね。とは言え、実力主義にすると差が露骨に出てきちゃうことも考えられるじゃないですか。同じ年次に入社して同じように頑張ってきたのに、給料の差がすごく開いてしまうとか。


中辻

まぁ、確かにそういうこともあり得るでしょうね。

安田

そこに一石を投じたのがZOZOさんなんですよね。評価している暇があるなら、そのエネルギーや資金を全部給料に回すべきだっていうことで、評価制度そのものをなくしたそうです。


中辻

へぇ〜、そんな会社があるんですね!

安田

そうなんですよ。ZOZOの場合はこの制度がうまく機能しているようですが、一般的にこういう制度を導入すると、仕事ができる人から辞めていってしまう現実もあるんですよね。


中辻

そりゃそうですよ。そんなの納得いかないですもん(笑)。優秀な人ほど、もっと自分のことを正当に評価してくれる場所に移るのは当然だと思います。

安田

ですよね(笑)。じゃあ中辻さんが社員だったら、年功序列よりも実力主義の方が嬉しいですか?


中辻

はい、もちろん。その方が野心も燃えますし、自分で努力して掴み取ったことをきちんと評価して欲しいですから。

安田

そう仰ると思っていました(笑)。ちなみに「プロセス評価」についてはどうお考えですか? 一生懸命真面目にやっているんだけれどなかなか結果に結びつかない人でも、「頑張っている過程」の部分を評価してあげます?


中辻

…こんなこと言うと冷たい人間だと思われてしまうかも知れないんですけど、私は「過程」の部分は全く評価されなくていいと思っています。

安田

結果が全てだ、と。


中辻

そうです。というか、結果が出せてない人に限って「でも私はここを頑張りました」みたいな言い訳をするじゃないですか。

安田

頑張ったアピール、ですね(笑)。


中辻

そうそう(笑)。だから私はそんなことを言われると「でも結果的に成果は上げられていないんだから、どうすればできるかを考えようか」と切り替えします。そもそもちゃんと努力をすれば、結果が出せない人なんていないと思っているので。

安田

なるほど。結果が出ないのは、やるべき努力をしていないからでしょ、というわけですね。


中辻

そういうことです。もちろん結果が出るまでに費やす時間や努力の量なんかは人それぞれだということは理解しています。それでも10年やって何も結果が出せないっていうことはないと思っていて。だからどんな人でも例え時間はかかったとしても一定のラインまで到達できるようになるはず、という信念で人を育てています。

安田

素晴らしい。じゃあ「こんなに頑張っていますけど、結果が出せないのは、私の頭が悪いからなんです」と卑屈になるような人がいたら…?


中辻

あー、私、そんな人めっちゃ嫌いです〜(笑)。

安田

あはは(笑)。


中辻

「諦めたらそこで終わりやんか!」って話ですよ。自分の生き方なんていつからでも変えられるんだから、やろうと思ったんだったら1秒でも早く心を入れ替えてやり始めた方が絶対お得だと思います。

安田

本当ですね。ちなみに私も中辻さんと同じで、「どれだけお客さんの役に立てたか」で報酬を決めるべきだと思っていて。「◯時間働いたから、この給料」っていうのは、なんだからおかしな仕組みだなと感じています。


中辻

ですよね。ウチがお取引しているお客様も、そういう考えの方がわりと多いですね。つい先日も、すごく専門的な知識が求められるデザインのお仕事がありまして。で、私もデザイナーの子も、資料をめっちゃ読み込んでいろいろ勉強して、そのお仕事に挑んだんです。

安田

ほうほう。それはお客さんも大満足な仕上がりになったんじゃないですか?


中辻

ええ、そうなんですよ。そうしたらそのお客様が、請求金額にプラスアルファのフィーを乗せてくださったんです!

安田

え、それはすごい! 自分たちが期待していた以上の価値を提供してくれたから、その対価を支払ってくれたというわけか。というか本来、「賞与」ってそういうものであるべきですよね。


中辻

同感です。私もそのお仕事を引き受けてよかったなと思いましたし、デザイナーの子もきっと自分の仕事が評価されてすごく嬉しかったやろうなと思いましたね。

安田
いやぁ、素晴らしい。今日の対談では、あらためて中辻さんが「完全実力主義者」だということがよくわかりました! …ただこういう話って、今の時代は炎上しやすいんですよね(笑)。

中辻

え〜炎上しますかね?(笑) でもまあ私は自分の信念は曲げられないし、何か言われたら「ごめんごめん〜」って言っておきます(笑)。

安田

さすがです!(笑)

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

Twitter

1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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