その21 DASN

いつの世も
コトバというものは移り変わっていくものでありまして、
ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらずなのでございます。

先日テレビCMをやっているような大手の会社の
英語アプリをやっておりますと、
例文に「ら抜き言葉」がふつうに出てきたりして、
あーもう今そうなのか、いやそれはどうなのかなあなどと
引っかかりを感じてしまうのは、
引っかかってしまう時点で今の時代、もう古い感覚なのでしょう。

令和生まれなんぞは「ら抜き言葉」が議論の対象になること自体、
理解もできないでしょうな。
令和生まれ、最年長が4才ですけど。

そんな偏屈なジジイルートを着実に進みつつあるわたくしが
とにかく気になるそれってありなのかという日本語大賞、
3年連続1位を獲得したのは

「だそう」

であります。

人気のこのお店は開店前から行列ができていることもあるの「だそう」。

ってバラエティ番組でいってるアレですよ。

そう思っていたらいつのまにかテレビの世界では
局もジャンルも関係なく広く使われてるってるぽいですが、
せいぜい十年かそこらのぽっと出のくせに
あまりにも幅を利かせすぎではありませんか。

もちろんこれを不愉快に感じる層もあるようで、
いかに間違っているかを理屈で指摘する向きもないではないですが、
流行り言葉というのは文法的に判定すればするほど
なんだか本質とズレていくような感じもいたします。
正しいかどうかでコトバ使いませんからね我々。

じゃあなんでオマエはそんなに否定的なのか、
といわれたらですが、それはひと言で断じるに、

敬語で話してるやつが急にため口になったみたいでキモいから。

でございます。

……とここまで思うままに言っといてなんですが、
こんなに年を取って「キモい」とか使う人間にはなりたくなかったよ、ママン。

 

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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