第23回「マッチングサービスのミライとは?」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 23  マッチングサービスのミライとは?

中身を知ってもらえれば恋も上手くいくのに。でも初対面は苦手なんだよなぁとお嘆きの皆さん!
私も、合コンでいきなり漫画の話をしたら、裏で「二次元」というアダ名をつけられていた苦い思い出があります笑。
でも、このサービスがあれば初対面のトークも安心です!


商標登録第6046734号(商標権者:株式会社Mrk&Co)

【商標】Dine

【指定役務】異性の紹介 など


近年「マッチング」と呼ばれるサービスが爆発的に増えています。
Dineもデートをアレンジする恋人探しのマッチングサービスです。

マッチングは、いわゆる仲介業。いかに多くのユーザーを集められるかがポイントです。多くのマッチングサイトは、使い勝手や価格を競っていますが、Dineはオンラインデート事業において他社と違う仕掛けをサービス内に組み込みました。それが「恋する10個の質問」です。

画面に出る10の質問に答えるだけで、お互いの内面を共有できるように設計されています。しかもこの質問、アメリカの心理学者の研究「恋に落ちる36の質問」を凝縮して作られているので効果抜群。初対面にも関わらず、3時間も話すユーザーまでいるといいます。
導かれるままに話すだけで、気づけば恋に落ちている。他社とは違う無形の強み、まさに知的財産です。

■未来コンパスが指すミライ

自社ビジネスに応用できるポイントは以下の2点。
① コミュニケーションの「型」が確立している分野に応用可能。
② ユーザーは「設定」に素直に従う。意外にも。

特に重要なのが②です。
従来のデートにおいて、台本を見ながらの恋愛トークはご法度でした。
しかし、ユーザーが「ここは型を使ってコミュニケーションする場所なんだ」と認識すれば、素直にその設定を受け入れることをDineの事例は示しています。
これは破壊的な意味をもつポイントです。コミュニケーションの型を販売していたビジネスが根こそぎ代替される可能性があるからです。

たとえば、「トップセールスの営業トーク」がビジネスのマッチングアプリに組み込まれたらどうでしょう。
営業経験なんか無いし、お手本となる先輩の商談に同行する機会も限られている。トップセールスの営業トークを自分の商談に再現できたらなぁと困っている方は多いはず。成約率が10%でも上がれば、利用料は十分ペイできます。ユーザーが我先にと参加しそうです。

こう考えると、コミュニケーションの型のような「情報だけ」では価値を生まないミライが来そうです。従来サービスと掛け合わせることで、新たな「設定」を作り出せることが大きな価値。そこには自分だけの「小さなブルーオーシャン」があります。
アナタも知的財産をつかってミライのブルーオーシャンを作りませんか。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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