その141「悪用厳禁、熟知性の法則」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「悪用厳禁、熟知性の法則」

先日、社内セミナーで「熟知性の法則」ってのを知りました。
マーケティングの分野では「ザイアンスの法則」として有名みたいですね。
人や物、サービスとの接触頻度・回数に比例して、それらに関心や好意を持ちやすくなるというもの。
なるほど、多くの企業や個人がSNSで情報発信していますが、これも「ザイアンスの法則」を利用しているのかもしれませんね。
お客様が運営しているYoutubeチャンネルがあって、お客様企業を知るために見ていたのですが・・・めちゃくちゃその会社のファンになっている自分がいましたからね。
異常にエンゲージメントが高まった結果、出演している社員さんにものすごい親近感を得てしまって、知り合いくらいに思えてきましたw
うちの社員さんにも教えてあげて、一緒に見てたら、その子もファンになって、その会社の社長が打ち合わせのためにご来社くださったとき、緊張でお茶を出す手が震えたようですw
この法則、めちゃくちゃ効果ありますよ。

さて、そのセミナーの中では、参加者(弊社のスタッフ)と向かい合って、お互いに人生で嬉しかったことや、辛かったことなど、3分程度話しました。
まぁ、ごく普通に会話する感じで。
ところが、不思議なことに、向かい合って話をする前よりも確かに好感を持てていることに気付きました。

これ、悪用厳禁だなって思いましたね。
だって、相手のことを知れば知るほど好きになるってやつですからね。
遠距離恋愛は成就しないという理由も、関心や行為は接触頻度に比例するため、近くで頻繁に会う人に惹かれていくからだ、って說明されたりします。
「遠くの親類より近くの他人」なんて言葉もあるくらいですからね。

ところで、この「遠くの親類より近くの他人」は、遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになるって意味だそうですが、インターネットが当たり前になった今、距離って昔ほど障壁になり得るものなのでしょうか。
例えば、頼りになるって意味では、どこに住んでいるかもわからないような専門家の意見をネットで見て、「なるほど!」なんて言ってるわけですし。

会ったこともない知らない人が発信している情報を信頼する一方で、「熟知性の法則」では、知らない人に対していは冷たく攻撃的になるらしく、人って不思議な生き物だなって思いますね。

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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