次は電子処方箋……どうすればいいのか……〜お医者さんは、なやんでる。 第138回 〜

第138回 「次は電子処方箋……どうすればいいのか……」

お医者さん
お医者さん
オンライン資格確認が始まったと思ったら、今度は電子処方箋か……自分のようなIT音痴には辛い時代になってきたなあ。
お医者さん
お医者さん
まったく、一体何から始めればいいのやら。途方に暮れてしまうな。
ここに来て医療業界も一気にDXの流れが来てますもんね。現場が混乱するのも無理はありません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなんだよ。こちとらそれなりに忙しいわけで、新しい技術を勉強するったって限界が……って、あなた一体どなたです?
初めまして。ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ほお、医者の相談にね。なるほど、私のようにアナログな医者も多いと見える。
いえいえ、そんな。でも実際、この急激なIT化についていけないお医者さんは少なくありません。先ほど仰っていた電子処方箋についても、なかなか認知が進んでいない状態です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうだろうね。私自身、詳しいことはよくわからないからねえ。
まあ、シンプルに言えば、今回義務化されたオンライン資格確認の仕組みを利用して処方箋を運用できるようにしよう、ということですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
名前通り、電子の処方箋ってことだよね。
ええ。従来の処方箋に比べ、データの正確性や医療エラーの防止、患者情報の管理などの点で優れていると言われています。単純にペーパーレスという意味でエコですしね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
まあねえ。とはいえ、正直ちょっと面倒くさそうっていうか。
そうなんですよね。導入の手間はそれなりにかかります。まず、医療機関側導入前にHPKIカード(医師資格証)の発行申請が必要です。そしてもちろん、電子カルテ側の対応も必要です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うう……もう頭が痛くなってきた。
まあ、システムのバージョンアップや機能追加は、電カル業者に一任すれば対応してくれますので、そこまで心配なさる必要はありません。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いや、しかし、また作業費として高いお金を取られるんじゃ……
ここに関しては19.4万円を上限に1/2の補助金が出ます。まあ、そういった手続きを含め、手間といえば手間なんですけど。
絹川
絹川
さらに言えば、薬局側も当然、電子処方箋に対応する必要があります。つまり、先生のクリニックで万全な対応策をとっても、近隣の調剤薬局が電子処方箋を導入していなければ、意味がないんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うう……そんなの、時間とお金の無駄じゃないか……そもそも、マイナンバーカードを持っていない患者さんだって少なくないんだ。つまり紙の処方箋もなくすわけにはいかない……
そうなんですよね。仮にマイナンバーカードをお持ちの患者さんでも、紙の処方箋を希望されれば対応しなければならないし。そういう意味でもしばらくは、紙の処方箋と電子処方箋の両方に対応する必要があるでしょうね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ……そんなの、むしろ今までより大変になるだけじゃないか。みんなで時間とお金を使って、それで前より大変になってどうするんだよ……
そうですよね。でもこれはこれで時代の流れですし、仕方がありませんよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ふう……まあね、それはそれでわかってるんだけど。でもどうなんだろう、現実的に考えて、電子処方箋は今すぐに完全対応したほうがよさそう?
個人的には、そう急がなくてもいい気がします。オススメなのは、システム側の対応だけ進めておいて、運用については義務化されるまで待つ、という対応でしょうか。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほどね。確かにシステムだけでも対応しておけば、いざという時に慌てずに済みそうだ。うん、その方向で考えてみるよ。今日はいろいろ教えてくれてありがとうね。
とんでもないです!また何かあればお気軽にご相談ください!
絹川
絹川

 

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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