【大手の作法/042】ウサギとクマとグリズリー

人間の世界に置き換えてみると

同様に、近しい状況が
イメージできるかと思います。

初対面、良く知らない人を
「安全か?危険か?」と問われれば、
「安全、とは言い切れない」
バリアを貼るのも無理のない話。

このことを
某メーカーの人事役員Kさんは
現場リーダーに伝え続けているのです。

「リーダー職はクマの存在。
部下、特に若手や新人はウサギであり、

指示に従うのは、
役職、役割以外のなにものでもない」

「そんなクマ上司が、日頃から仏頂面で、
腕組みして高圧的な態度をとっていたら、
ますます相手が近寄り難くなるやろ!」

「そんなクマ上司はな、急なトラブルで
休日出勤を頼もうと部下に電話した時
『大変ですね。
でも、酒を飲んでしまっていて、、
クルマ出せませんし、、
仕事になりませんから。。』って、
飲んでもない部下に断られるんや!!」

と大声で威嚇しながら伝えるのです笑

「K常務はヒグマかグリズリーやん。。」

Kさんの講話が終わったあと、
現場リーダーのひとりが口に出し、
クマ連中が大きく頷いていた光景が
忘れられません。。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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