vol.76【『avenue of life 生命の通り道』|自分でも想像もしえなかった素敵な絵を手に入れた治療院の院長】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『avenue of life 生命の通り道』|自分でも想像もしえなかった素敵な絵を手に入れた治療院の院長

今、世界の諸文明の衝突が後を絶たない状況です。

これを一人の人と向き合う、オーダー画家の視点で文明を文化のレベルへ、そして、人と人とのレベルへと小さくちいさく砕いていく。すると、国家同士でも、人間同士とその考え方でも、同じような衝突があると、感じます。

ネットを通じて世界中の人たちをつなげることが特徴のSNSは、その一方、人々を分断する存在となっています。ツイッターやフェイスブックなどSNSのさまざまな投稿を見ても、個人個人やその社会が生み出した文化をめぐり、つながり合うこともあれば、衝突をすることもある。

「文明と文明との衝突が対立の主要な軸である。特に文明と文明が接する断層線(フォルト・ライン)での紛争が激化しやすい」。1996年に、アメリカ政治学者のサミュエル・ハンチントンが、著書『文明の衝突』で指摘しました。今日の状況を振り返って読むと、まるで予言のようです。

残念ながら、文明と文明のような、大きな衝突を一人の画家はどうすることもできません。しかし、オーダー絵画を通じて、全く違う価値観を共有し、衝突でなく新しい調和を見出すことができると体感しています。

オーダーメイド絵画の例でいうと、画家とクライアントが衝突するケースもあります。例えば、「『以前、自分だったらどうなるかな、と思って頼んだら、思った以上に作家のカラーが強かった。」と打ち明けられることがあります。そして、「門間さんは寄り添ってくれると聞いたから』から、依頼されるとき、衝突ではなく、調和できるのだな、という期待を感じます。

オーダーメイドに自分のカラーを全面に出すのか、寄り添うのか、は、画家の価値観の違いであり、良し悪しではありません。私はクライアントに寄り添うことで、自分でも思いがけない何かが創り出されることに感動します。だから、寄り添って描くことは喜びであり、門間のオーダーメイドのスタイルなのです。

治療院の院長、Aさんは、クライアントに寄り添うことを大切にする人でした。「治療者が悩んでいる患者に教える」のが業界の常識です。病院でも「先生の言葉をありがたくいただく」などいうことがあります。

でも、Aさんは、「不安を解消し、人間味豊かにいられるように、包み込む、奥から湧き出る」
寄り添う心をとても大切にしていました。実際、セッションで聞くと、想いのこもった珠玉の言葉ばかり。また、患者によって、施術のイメージやシナリオが変わると聞いて感動しました。

「Aさん、私も寄り添うタイプです。だから、描いた構想の絵に、解釈をどんどん重ねてください。話を聞いて絵にしたイメージが、変わっていいのです。奥から湧き出るものを、絵に込めていきましょう」

「提案してくれた絵なのに、変えてほしいと言っていいのですか?」

「絵が変わるのは、楽しいことです。なぜならば、2人での対話から、新しい発見がたくさん見えてくるからです」

というと、Aさんはにっこりとほほ笑みました。

しかし、最初は何も変わらないどころか、絵の話さえしませんでした。
「仕事の話ばかりですが、大丈夫でしょうか?」
「絵の話をしなくても、画家と話しているのですから安心して下さい。
そして、『きっとイメージが浮かんでくる』と自分に言い聞かせるのです。コツは、言った後にほったらかしておくこと。これは、アイデアにも使えるコツです。イメージやアイデアは、絞りだすのでなくだすのでなく浮かんでくるようにと働きかけるのです」

 

すると、優しい抽象的なイメージが、その後に

大切な我が子の手

街の光などが浮かんで来ました。

そうして、Aさんだけの作品が完成しました。

 

「セッションを進めながら、自分でも想像もしえなかった、素敵な絵を描いていただきました。
話していくうちにさらに自分の発想と共に、どんどん変わって自分の心の中や自分が目指しているイメージなどをよりわかりやすく鮮明に描いていただきました。これらはただ単に書けばいいわけではなく、話を聞いて自分の感性を受けとめ描き記してくれたとても貴重な絵になりました」

さらに、絵以外に得たものを言葉にしてくれました。

「そして、いざ完成してみたら「そうそうそうこれだ、これなのだ」と自分も納得のいく絵を作成していただきました。このような絵を描けるのは日本では門間さんだけなのだろうなと思います。絵を見るたび自分の心のあり方まで毎日自分に立ち返りながら日々前進していくのを実感しております」

 

今回完成した作品 ≫「avenue of life 生命の通り道』

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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