其の八十参 革靴ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:そもそもの始まりは?  
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革靴かー。

革靴っていうと
ある場面を思い出す。

ペリーヌ物語

というアニメだ。
ペリーヌという
名前の13歳の少女の
人生いろいろ、
悲喜交々を描いた
作品でござる。

観たことのない
紳士淑女は、
心に留め置き、
機会があれば、
ご覧にくだされ。

ペリーヌは、
故あって、
極貧な一人暮らしをする。

水辺にみつけた
小屋に住み、
紡績工場で働く。

トロッコ押しを
していたとき、
1足だけの靴の
底が取れ、
履けなくなってしまう。

でも、新しい靴を
買うお金はない。

拙者だったら、
竹やぶの隅で
体育座して、
涙と鼻水を
垂らしてしまいそうだが、

ペリーヌはちがう。

小屋の周りに
生えている葦を刈り、
それを縒る(よる)。

それを使って、
わらじのような
靴底を作る。

そして、
壊れた靴を分解して
つくった型紙から
安い布と針で
靴をつくってしまう。

彼女は草からつくる靴

スペイン靴

というものがあることを
知っていたのでござる。

革靴ではないのだが

というキーワードが
拙者クルミ大の脳に
放り込まれると
自動的にこの

靴をつくるペリーヌ

が再生される。

ーーーー
拙者は、
身体の成長スピードが
スーパーマックス
すごかった時期があって、

靴もすぐに
小さくなってしまい、
世をしのぶ仮の家族には

靴を買ってほしい

と言えずに
足の指を縮こめて
履き続けたものだから、
拙者の足の指は
曲がっているのでござる。

と、これも
革靴の話ではないのだか、
ペリーヌの場面が
印象深いのは、
拙者がそれくらい
靴を求めていたからかもしれない。

と、

こんなしょうもない
話で紙面を使ってしまう
拙者を許されよ。

気をとりなおして
革靴。

革靴に関して
拙者が一番
驚いたことニュースは

アイスマンが履いていた

という事実だった。

アイスマンとは
原始時代の
発掘されたミイラのこと。
めちゃくちゃ紀元前の
人間だ。

かれが、

鹿皮と熊の皮

を使った靴を
履いていたのだ。

しかし、アイスマンの

靴の目的

は、

寒さからの保護

だった。
足を寒さから
守るのが

革靴のそもそも

であった。

その目的を超えて、
時代の様相を
取り込みながら、

型のパターン

が生まれ、

木型

が作れるように
なったことで、
多くの人が

おしゃれな革靴

を楽しめるようになる。
こうして書いていると、

人間は無駄なことを
楽しむ生物

なのでござる。
必要ない装飾を施し、
必要のない機能を持たせ、
喜んで身につける。

ーーーー
ってことで
革靴とは、足を保護し、歩行を楽にするものではない。

革靴とは

人間は無駄を楽しむことを知らせている

 

でござる。

拙者、革靴は苦手、鶏皮の焼き鳥は大好物でござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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