其の八十九 働くってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:何を約束する? 
ーーーー

拙働くを斬るぞっ。
と意気込んで
みたでござる。

働く

って通常は、

仕事

と結びついて
連想される。
そして、仕事は
対価を約束している。

でも本当に

働く=仕事

だろうか。
働く、はもっと
異なる意味を
チラつかせている。

たとえば、

臓器

でござる。

心臓の働き

という言葉がある。
この言葉は、

からだのはたらき

という図鑑に
書いてある言葉だ。

からだの働き

ほとんど
意識されていない。

あっ、いま
心臓が動いた!
心臓が止まった!
あっ、また動いた!

って感じで
その働きを意識したり、
意識的に脈動の
スピードを変えたりするのは、
ヨガの超マスターであり、

日常生活を
ちょこちょこと
真面目に送る拙者は
まったくもって
意識していない
働きでござる。

ーーーー
身体だけではない。
この地球に生息し、

地面に立つ

ときに

おっと重力が
働いているな

と、重力の働きを
意識することも
少ないだろう。

意識することが
少なくとも、
そこには確実に

働く

力や仕組みがある。

働くこととは、

お金

という報酬を
得るための
仕事だけではない
のでござる。

ーーーー
働く=仕事の
バージョン違いに

働く=役に立つ

という等式を
お持ちの方が
多いのではないだろうか。

役に立つ

ことだけが
働くことなのだろうか。

役に立つ

とは何か
お困りごとを
解決するとか
その解決の
手伝いをするといった
意味が想定される。
役割を果たすことが
働くということなのだろうか。

たとえば、拙者は
木彫作品を作ったり、
絵を描いたりしている。

その行為自体も
うみだされた作品も
別段、特に、なんの
働きもしない。

はっきりいって

役に立たない

ものである。
だけど、それが

働く

ときがある。
持っていたところで
本当に寒くて
暖房器具もなくて
どうしようもないときに

燃すことができる

くらいのことで、
これがないからといって
日常生活に

困る

ことはない。
そういうものであっても

働く

ときがある。
それは

つながりが生まれる

という働きだ。
作品を介して

いいっ!

と思う人たちと
つながりが
生まれるのだ。

縁をつくりだす
働きをしてくれる。

ーーーー
ってことで
働くとは、お金と交換する労働のことではない。

働くとは

至る所で起きていること

でござる。

拙者、89回目なので働く(8たら9)をテーマにしたでござるよ。←自己満足。

 

著者の他の記事を見る


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

感想・著者への質問はこちらから