其の佰廿十壱 まつりってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:ひと言でいうと?
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まつりを
ひと言でいうと?
でござるか。。。

まつりは、
季節や暦、
逸話や言い伝えと
結びついて、
行われている。

その多くは、

収穫

であったり

疫病退散

であったり

あの世との交流

が主な軸となり
全世界で
繰り広げられている。

日本語で
まつりっていうと

祀り
祭り
奉り
政り
纏り

と表現することが
できる。
ほとんどの人は

祭り

を脳内想起する
だろうか。

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拙者にとって
祭りというと

御神輿

でござる。
拙者が人間世界に
やってきて、
縁あって
住うことになった
界隈では、

神輿が通る道の
両側に水がたっぷり
入った桶やバケツが
用意された。

神輿が通るときに
その水を

バッシャー
ジャバー

と沿道から
担ぎ手たちや
神輿にかけるのでござる。

水が弧を描いて
きらきら光を放ち
世界が振動する
水の玉で
覆われる様は
壮観でござる。

ーーーー
水は、
氏子じゃなくても
自分で用意しなくても
通りすがりの
旅人だって
じゃんじゃん
かけまくれる。

祭りの場を
共につくっていく。

子供もじじばばも
男も女も
氏子もそうでない人も
水もしたたる
なんちゃらに
変化する。

まったく異なる人たちが

すくっと

同じ場所に
存在できる。

ーーーー
宇宙の星は、
それぞれ異なる。

異なる物同士が
バランスして
それぞれの道である
軌道を描きながら
ぶつかり合わない。

祭りの場も
異なるもの同士
体つきも
性別も
価値観も
違う人たちが
神や仏と
一緒に愉しむ。

安全性

って言葉で
祭りのバランスが
邪魔されていると
拙者は感じている。

この

安全性

って言葉のために
ばらばらでよかった
それぞれの軌道が
舗装されている。

そんな宇宙は
存在しないでござるよ。

ーーーー
ってことで
まつりとは、イベントではない。

まつりとは

異なるものたちの調和を体験する場

でござる。

拙者、縁日の飴細工を見るのが大好きだったでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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