人間とアリの違い【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第450回「人間とアリの違い」
ここに人類の本質は集約されている!と豪語する安田。
人間文明の終わりをアリとの違いから予測する。安田の暴論。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

少しの動作を丁寧にすると、信頼につながるのではないかぁと。金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。偉いですねえ。

栃尾

少しの動作?

安田

作業ですよね。仕事。

金子

はい。仕事もそうですが、物を取るとか、食べ物を食べるとか、字を書くとか、まあ、日常的な動作を。

安田

丁寧って大事です。すごいですね。僕、それを気づいたのって去年ぐらいですよ。

栃尾

すごい。追いつく追いつく。

金子

追いつく……追いつく……

栃尾

もう追いつかれちゃった。

栃尾

(笑)

金子

でも、他のことがまったく追いついておりませんので(笑)。たまたま。

安田

いえいえ。それがいちばん大事ですよ。やっぱ、ほんとに丁寧っていうのは大事ですね。何に対して丁寧かっていうことで、ほんと、職業が決まるみたいなもんで。

栃尾

あ~、なるほど。

安田

僕、ものづくりとか、図工とか、嫌いじゃなかったんですけど、でも、学校で中学生のときにイスをつくったりするんですね、僕らの世代って。

栃尾

はい。

金子

はい。

安田

折りたたみイスをつくるんですよ。

金子

おぉ。

安田

で、最初は楽しいんですけど、だんだん途中で面倒くさくなってきて、「もういいや」っていう感じで、できあがりはいちばん早いんですけど、超ガタガタだったりするんですね。

栃尾

でも、早いんですね。

安田

早くやろうと思えばできるんですよ、あんなのはね。テキトーにやれば。

栃尾

まあ、誰でもできるわけじゃないと思いますけどね。

安田

だって、がたがたイスですよ?

栃尾

(笑)

安田

で、そういうときに、なんていうんですかねえ、丁寧に、「あ、こういう人が職人になっていくのか」みたいなのって、小学校・中学校でもいるんですよ。

栃尾

うんうんうん。

金子

あぁ~。

安田

丁寧に字を書くとか、丁寧にハンカチを折りたためるとか、やっぱ何に対して丁寧かって、たしかにすごい大事な気がするな、うん。

栃尾

なるほど、たしかに。

安田

いや、「丁寧」じゃないんです、今日のテーマは。

栃尾

はい(笑)今日のテーマは何でしょうか?

安田

今日のテーマは、「人間とアリの違いについて」っていうことをですね、やりたーい。

金子

「やりたーい」(笑)

栃尾

(笑)

金子

やりたいの?そうかあ(笑)

安田

いまや、地球上の哺乳類でいちばん多いのは人間なんですけどね。

栃尾

ああ、そうなんですね。

安田

で、人間の次に多いのが、実は家畜なんですね。

栃尾

あ~、はいはい。

安田

で、家畜の次に多いのが、実はペットなんですね。

栃尾

ふーん。

金子

お?出てこないな。

安田

だから、人間、家畜、ペット、つまり人間まわりの動物だけで、地球上の動物のほとんどを占めてるわけなんですよ。

金子

ああ、そういうことか。はぁ~。

栃尾

哺乳類は、ってことですね。

安田

哺乳類は。まあ、哺乳類以外も飼ってますけどね、人間は。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

で、何が言いたいかっていうと、地球の覇者になったわけですよ、いまのところ人間はね。

栃尾

うん。

金子

ハシャーっ!

安田

覇者。歯医者じゃないですよ。わかりますか?

栃尾

わかります。

金子

ハシャ。

安田

覇道の覇ですね。

金子

ハドウのハですか。はい。

安田

金子さんのために説明してるんですから(笑)

金子

すいませーん(笑)

栃尾

はははは(笑)

金子

ハシャですね。はじめて聞きました。はい。

安田

やっぱり?偉い人ね。地球でいちばん偉い人。

栃尾

はい。

金子

偉い人か。ほお~。

安田

で、ここまで至るにあたって、たしかに人間はかしこいけど、やっぱり組織力だなと僕は思ってるんですね。

金子

あ~。

安田

つまり、頭はたしかにいいけど、ひとりだったらばケンカしても猿とかにすら勝てないし、武器をつくるとかいったって、まあ、せいぜい木の棒を何かでくくりつけるぐらいで、ジャングルの覇者には一人ではなかなかなれませんよ。人間がここまで人間社会を築いたいちばんの大きな要因は、やっぱり組織をつくり上げたことだと思っています。よくいわれるように、ひとりでは鉛筆1本つくれないんで。

栃尾

はい。

安田

そこでですよ、アリが出てくるんですよ。

栃尾

なるほど。

安田

アリとか蜂とかね、組織力を売りにしてる動物はいっぱいいるわけで。

金子

売り(笑)

安田

で、アリとか蜂なんていうのは人間以上に無駄なことしないし、働かないアリとかもいるらしいですけど、それでも、やっぱり組織として、そういうアリがいる理由っていうのもちゃんとあるらしいんですね。非常時のための備えであったりとか。

栃尾

はい。

金子

ふーん。

安田

とにかく組織力っていう点でいったら、人間みたいに余計なことを考えないし、アリとか蜂のほうが組織の力が強そうなのに、なんで人間だけがこんなに栄えたのかってことなんですよ。

栃尾

うん。

金子

おお。

安田

これが今日のテーマ。テーマにたどり着くまでに半分終わっちゃいました(笑)

金子

お~。なんか、でも、それ、突き詰めてったら、違いが出てきそうですけど。

安田

おっ。何だと思いますか?金子さん。

金子

えぇぇーっ、そこ……えーっと……どう思いますか?江美さん。

栃尾

(笑)。「天敵いない」っていうこととかはどうですか?

金子

なるほど。

安田

なんで天敵がいないところまで来たのかですよね。

栃尾

もともといたんですもんね。

安田

そりゃそうですよ。チンパンジーみたいなもんなんですから、ライオンとか虎とかにいっぱい食べられたりもしたでしょうし。

栃尾

なるほど。

金子

はーはー。

安田

まあ、そう考えるとですね、私が行き着いた結論をね、テーマにたどり着くまでに半分使っちゃったんでですね(笑)

栃尾

早々に教えていただいて(笑)

金子

ありがとうございます(笑)

安田

たとえばアリだったら、女王アリとか、働きアリとか、兵隊アリとか、いろいろいるんですね、役割。

栃尾

はい。

安田

だけど、その程度なんですよ。ところが人間の場合は、お笑い芸人とかね、プロサッカー選手とか、ユーチューバーとかいるじゃないですか。パティシエとか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

そんなのアリとか蜂にはいないわけですよ。

栃尾

うん。

金子

うん。

安田

つまり、役割の多さが決定的な差なんじゃないかと思うんです。

金子

役割の多さ?

安田

はい。アリとか蜂の世界になぜお笑い芸人がいないかっていうと、そんなのは生きていくうえで必要ないからなんですね。

金子

うーん、なるほど。

安田

だから、なんでいま人間が飛行機で空飛べるかっていうと、当時はたぶん、空を飛ぶなんていうことを考えてる人は、「そんなこと考えてる暇があったら稲刈りしろ」みたいなことだったと思うんですよ。そういう余計なことをやる人がいっぱいいるから、いまやパソコンがあり、インターネットがあり、いまの人間社会の文明とか科学っていうのは、役に立つか立たないかわからないようなことを研究したり、追求したり、好奇心をもったりした人がいるから、たぶんこうなったんだと思うんですね。まあ、これは私の仮説ですが。

金子

はい。

栃尾

うんうん。

安田

ということでいくとですね、いまは、ところが会社というものができて、どんどん会社が大きくなっていくと、たとえばマクドナルドのハンバーガーのつくり方とかは、全部統一化されてるんですね。「タマネギは何個」とか「ケッチャップは何滴」とか決まってるわけですよ。そうすると、役割が減っていっちゃうんですね。つまり、大企業がさらに大きくなって、効率よくしていって無駄なことを排除していくと、役割の数が減っていくんですよ。

栃尾

うん。

安田

最近は日本も大学で、「役に立たないような、お金にならないような授業は教えるな」みたいなことになってて。

金子

えーっ。

安田

基礎科学といわれるものがだんだんと、基礎科学に強い国だったのが、とっても弱い国になりつつありましてね。

金子

おー。

安田

基礎科学っていうのは、何の役に立つかわかんないけど、何かまだ発見されてない新しいこと、みたいなのを研究してる人なんですね。

金子

うんうん。

栃尾

はい。

安田

たぶん、最初に空を飛ぼうと思った人だって、「航空事業がこういうふうになる」とか、「輸送事業が将来的に大きくなる」なんていうことは考えてなかったわけですよ。ただ単に「空を飛んでみたい」と思っただけなんで。

金子

うん。

栃尾

うん。

安田

それが人間の人間たるゆえんっていうかですね、ここまで人類を発展させた最大の要因だと思ってまして。

金子

おお。

安田

それが最近の近代社会っていうのは、無駄をなくし、効率化を重視し、とにかく役に立つこと……だって、資格取るとかもそうじゃないですか。お金になるとか役に立つことには一生懸命みんな時間とかお金かけるけど、何の役にも立たないとか何のお金にもならないことに一生懸命やってると、「あんた何やってんの?」みたいなことになるわけですよ。

金子

うーん、よく言われる。

栃尾

(笑)

安田

これは人類の滅亡の始まりじゃないですか。

金子

滅亡の始まり(笑)

安田

と私は思ってましてですね。

栃尾

はい。

金子

なるほど。

安田

子どもがユーチューバー目指したら「そんなんじゃメシ食えないぞ」みたいに言われちゃうわけですから。

金子

うーん。

安田

つまり、人間も終わったと。

金子

(笑)

栃尾

アリとの違いを考えてるうちに終わりが見えたと(笑)

金子

アリこえー。アリ怖くなりましたね。

安田

すいません。テーマにたどり着くまでにだいぶ時間使っちゃったんで、結論を端折っちゃいましたけど、「人類は終わった」ってことですね(笑)

金子

(笑)。ちょっと詳しく知りたいですね。

栃尾

早い(笑)

金子

面白いですねえ。もっともっと考えたら面白いと思いました。

安田

ね。こういう、どうでもいいことを考えてる、ということに対する自己肯定でした。

金子

ははははは、すばらしいね(笑)

栃尾

すばらしい(笑)

安田

ということで、今日はおまとめをせずに終わりたいと思います。

金子

お~。

栃尾

ホッとした(笑)

金子

(笑)

安田

はい。どうもありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年5月12日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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