「愚痴は本当に悪いことなのか」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第480回「愚痴は本当に悪いことなのか」
人間だもの。
少しぐらいの愚痴を言ってるほうが健康かもしれません。
いい愚痴と悪い愚痴の境目とは?
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

GIVEの仕方を見つけつつあります!金子亜佑美でーす!

安田

安田佳生でーす。

金子

でーす。

安田

GIVEのやり方、すごいですねえ。

栃尾

すごいですねえ。

金子

いや、なに、ちょっと(笑)

栃尾

教えてほしい(笑)

金子

ちょっと!(笑)

安田

でも、むずかしいですよね、たしかにGIVEするって。

金子

そうなんですよ。私は知識もそんなにないし、あんまりあれなので、技術提供だったらできるなと思って。だけど、お金をもらわずに技術を提供させていただき、別の方法でお金が稼げたら生きていけるから、自分の好きな人に技術提供したりとかしてGIVEをして自分は稼いでいきたいなと。まだ未知なんですけど、思ってたりします。

安田

はい。

金子

はい。で!今日は私からの質問で、えーと、「愚痴はいいか悪いか」ということで。

安田

(笑)

栃尾

笑ってる(笑)

金子

すごいざっくりしてはいるんですけど、ちょっと…あの、お二方ならなんとかしてくださるんじゃないかと思って質問してみました。お願いします!

安田

会社つくった当初からすごくお世話になってた社長がいてね、もう死んじゃったんですけど、その人が考え方とか哲学とか教えてくれたんですけど、その人は「愚痴は言わない・聞かないっていうのがいい」って言ってて、「愚痴」という言葉を辞書で引くと「バカ」って書いてあるらしい。

金子

えーっ!

栃尾

えっ、ほんとですか(笑)

安田

で、説明として「言っても仕方がないことを言うこと」って書いてあるらしいんですけど。まあね、「言ってもしょうがないことを言う」っていうところはともかくとして、「バカ」はないだろって感じですけど。

金子

うん。そうですね。

安田

まあ、でも、実際に書いてあるらしいんですけど。

金子

そうなんだ。

安田

はい。

金子

へぇ~。おもしろいっすね。

栃尾

なるほど。

安田

でも、どうなんですかね。よく言われますよね、「愚痴は言わないほうがいいし、聞かないほうがいい」みたいな。

金子

うーん。

安田

栃尾先生はどっちなんですか?

金子

先生!

栃尾

なんか、悪口とか陰口は、むかしは大好きだったんですけど。

金子

(笑)

栃尾

(笑)最近は大人になったのか、言わないようにしてます。

安田

へぇ~。

金子

あ~、うんうん。

栃尾

それは安田さんの教えでもありますけど、「いい人ぶってるといい人になれる」みたいな話ってあったじゃないですか。

金子

あ~、あったあった。

安田

うん。

栃尾

それもあって、陰口を言わない人なふうに装って、「あわよくば、そういう人になれたらいいな」という思いからですね。

金子

おぉ、すげー。

栃尾

でも、嫌なことがあって、「ちょっと人にこれ言いたい」みたいなときは言います。

金子

あ~。

栃尾

その場かぎりというか、そんなにグチグチずーっとその話をするんじゃなくて、「ちょっと嫌なことがあったから聞いてください」みたいな感じで言います。

金子

うんうん。

安田

うん。

栃尾

でも、だからってその人をつまはじきにする目的とか、そういうのじゃないように、「嫌なことがあった私の傷を癒やしてくれ」という意味で言います(笑)

金子

(笑)

栃尾

まあ、そんな感じですかね、私の使い分けとしては。

安田

なんか、愚痴と悪口はちがう気がしますけどね。

金子

おぉ。

栃尾

どうちがいますか?

安田

悪口っていうのは誰か人が出てきて、その人について語るとか、お店について語るとか。

金子

うんうんうん。

安田

愚痴ってそういうもんじゃなくて…なんていうんでしょうねえ、「自分がうまくいかないのは世の中が悪いんだ」的な感じなんですかね。

栃尾

んー!なるほどなるほど。

安田

「この電車さえちゃんと時間どおりに来てくれれば、俺はこんな失敗しなかったのに」とか。

栃尾

はははは!あ、なるほどね(笑)

金子

なるほどー。

安田

そういうのじゃないんですかね。

栃尾

人のせいにするみたいな、他責みたいなことなんですかね。

安田

イメージ的には、本来自分が引き受けるべきことに対して、いろいろ不満とか言い訳とかをずっと述べつづけるっていう。なんでしょうねぇ…上司の悪口じゃなくて、上司の愚痴っていうのは、その人の悪口っていうよりは、「その人がうまくやってくれないおかげでこうなっちゃうんだよね」みたいなことですかね。その人そのものっていうよりは、「そのおかげで自分がこうなっちゃった」っていう、そういうお話な気がしますけど。

金子

あ~、なるほど。

栃尾

なるほど。物事が自分のせいでないのは言いたいけど、それに対して変える気もないし、アクションする気もないのをずっと言ってるような感じってことですかね。

金子

うんうんうん。

安田

アクションにつながるものは「愚痴」って言わないと思いますね。

栃尾

あ~、なるほどなるほど。

安田

だから、まさに言ってもしょうがないことをグチグチと言いつづけるから「愚痴」と言うんじゃないんでしょうか。

栃尾

たしかに。だったら、あんまり言わないほうがいいですね(笑)どうなんですか。

安田

だけど、言ったほうが健全だってこともあるんでしょうね、きっと。「人間だもの」って相田さんがここにいれば。

金子

そうっすね。

安田

金子さんは人の愚痴を聞きたくないのか、人に愚痴を言っちゃう自分が嫌なのか、どっちなんですか?

金子

いや、私も愚痴を言わないほうがいいと思っていて、愚痴はなるべく言葉にしないようにしてるし、なるべく言わないようにしてるんですけど、いざ「どうなの?」みたいなことを言われると、めっちゃ出てきちゃうところがあって。

安田

ふーん。

金子

それはいまおっしゃってたように、言ってもしょうがないことだったりするんですよ。なのに、自分のイライラしちゃったところがあって、それを言って、言ったら多少スッキリはするんですけど、やっぱり、なんかモヤモヤするみたいなのがあって、そういうのをみんなはどうやって対処してんだろうなあ、って思ってたんですよね。

安田

たとえば「親ガチャ」問題があるじゃないですか、最近。

金子

あ~、はい。

栃尾

あ~。

安田

「親ガチャ失敗した」みたいな。つまり、クジ引きで「もっといい親のもとに生まれてきたら」みたいなのが、それが単に自分の容姿とか、お金がある・ないとかぐらいだったらば、まあ、しょうがないってこともあるんですけど、「いまさら言ったって親は変わらないし」みたいなのはあるじゃないですか。

金子

うん。

栃尾

はい。

安田

そういう意味では愚痴なんですけど、たしかにひどい親も実際にいて、そのおかげで人生狂っちゃう人もいますから。そういう人たちにも話聞いたことあるんですけどね、そういう人たちにしたら、「自分のせいにしてたけど、『あれは親が悪いんだ』っていうことを、ちゃんとはっきり自分で認識したほうが解決に近づいた」って言ってたんで、そういうこともあるのかなと。

金子

うんうんうん。ありますよね。

栃尾

うんうんうん。楽になるってことですかね。

安田

うん。

金子

うん。

栃尾

たしかに、そういうケースもありそう。

金子

うん。そうだそうだ。

安田

うん。誰か人に言う必要があるんですかね、愚痴って。自分で言って自分で引き受けるのは、あんまり「愚痴」って言わないような気がして。聞こえよがしに独り言っぽく言うのが愚痴っぽい気がするんですけど。

金子

(笑)

栃尾

(笑)そうですね。

安田

うん。なんか、妬みとかにも近い気がするけどなあ、愚痴って。

栃尾

たしかに、妬みも、言ってもどうしようもないですもんね。

金子

なるほど。

栃尾

でも、「認めたほうが楽になる」みたいのは、たしかにありますもんね。

安田

そうですね。僕は人の妬みとかのときに、「俺はこの人のことを妬んでいるぞ」っていうことを自分で声に出して言ったりとかね、「俺はいま、すごく腹を立てちゃったぞ」とかいうことを言うようにしてるんですけど。

金子

かわいい(笑)へぇ~。

安田

そうすると結構自分を冷静に客観的に見れるんで、愚痴を言うときも、「よし、いまから愚痴を言います!」って言ったら、結構健全に愚痴を言えるんじゃないのかな。

栃尾

(笑)

金子

なるほど(笑)

安田

人が愚痴を言ってくるときにも、「わかった。じゃあ、いまからあなたの愚痴を聞いてあげよう」って言って。本人が愚痴と思ってなかったら、すごい怒るかもしれないですけど。

栃尾

そうですね。

金子

ははは……はははは(笑)

栃尾

(笑)

金子

すいません(笑)

安田

「愚痴聞き屋」とか、やってあげたらどうですか?

金子

えっ、私が?

安田

はい。

金子

愚痴聞き屋、できるかな。みなさんの愚痴を。

安田

愚痴を鼻歌に変えてあげるとか。

金子

(笑)

栃尾

ずっと歌うんですか?(笑)

安田

愚痴にメロディーをつけて。

金子

愚痴メロですか?ああ、でも、なんか、ちょっとかわいいっすね。

栃尾

愚痴メロ、語呂がいいね。

金子

愚痴メロ、いいですね。

安田

ねえ。案外流行るかもしれませんよ。

金子

やべえ、流行ったらどうしよ、愚痴メロ。

安田

ね。

金子

あ、でも、ちょっとおもしろいかも。おもしろがるっていいですね、そういう変換で。

安田

ということで、そろそろおまとめを栃尾先生に。

栃尾

どうしよう(笑)

金子

(笑)

栃尾

まあ、基本的にはあんまりよろしくないようなイメージをたぶん私たちは持ってると思うんですけれども、ときどき「愚痴を言うぞ!」と言って言うのは、心の健康のためによいのではないでしょうか、という感じですかね。

安田

はい。

金子

すばらしい。

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年12月8日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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