第166回 販促ツールの改善で見落としがちなこと

 本コラム「原因はいつも後付け」の紹介 
原因と結果の法則などと言いますが、先に原因が分かれば誰も苦労はしません。人生も商売もまずやってみて、結果が出たら振り返って、原因を分析しながら一歩ずつ前進する。それ以外に方法はないのです。28店舗の外食店経営の中で、私自身がどのように過去を分析して現在に至っているのか。過去のエピソードを交えながらお話ししたいと思います。

お店の売上を伸ばすために、多くのオーナーさんが使うであろう販促ツールの数々。
私自身、開業当初から直営店の販促ツールを自分で考えてきましたし、現在は開業オーナーさんのお店の販促ツール作成もしています。

そんな各種ツールの作成に長く関わってきて、私には思うことがあるのです。
それが、今回のお題にも挙げた「ツールの改善を考えた時に見落としていることがあるのではないか?」ということ。


期待を込めて販促ツールを作ってみたものの、思ったような反響が得られない。
こんな事実に直面した時、皆さんだったら次にどんな行動を起こすでしょうか?

その答えは人によって様々だと思いますが、これまで私のお店や開業オーナーさんの集客をお手伝いしてきた経験からすると、より反響を増やしたいと考えた時に「販促ツールの内容自体」を見直そうと考える人が多い印象があります。

当然ですが、反響がない原因というのはお店が置かれている状況によって異なりますので、ツールの内容自体を改善した方が良い場合もあると思います。

ただ一方では、こうも感じるのです。
販促ツールの「内容改善」を考えるのも大事だけれど、ツールの「設置改善」を考えるのも大事ではないか、と。

設置改善とは、そのツールが設置されている「場所、高さ、向き、サイズ」が最適なのかどうかを見直してみるということです。

看板はお店の前を通る人の目線で見やすい向きに設置されているか?
店内のPOPはお客さんの席から見やすい高さ、サイズで設置されているか?
何となく店内の壁にスペースがあるからという理由だけでポスターを張っていないか?

偉そうに書いていますが、これは私自身が開業してからしばらくの間、気づけなかったことでもあり、また実際に開業したオーナーさんのお店でも設置の改善だけで反響が大きく改善したという経験もしてきました。

販促ツールの反響がない時は、内容の改善だけでなく設置の改善も考えてみる。

お金を追加して内容の改善をすることを否定するつもりはありませんが、どうすれば今あるツールの効果を最大化できるかを考えるという思考も大切であり、こうした各種ツールの効果を最大化させる取り組みがあってこそ、販促ツールはその効果を発揮するのだと私は思うのです。

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著者/辻本 誠(つじもと まこと)

<経歴>
1975年生まれ、東京在住。2002年、26歳で営業マンを辞め、飲食未経験ながらバーを開業。以来、現在に至るまで合計29店舗の出店、経営を行う。現在は、これまで自身が経営してきた経験をもとに、これから飲食店を開業したい方へ向けた開業支援、開業後の集客支援を行っている。自身が経験してきた数多くの失敗についての原因と結果を振り返り、その経験と思考を使って店舗の集客方法を考えることが得意。
https://tsujimotomakoto.com/

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