小さなブルーオーシャンに出会う旅 第26回「驚くべきマニアックさが生んだ小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第26回「驚くべきマニアックさが生んだ小さなブルーオーシャン」


化学・科学・理科への興味の入り口を創りあげようとする

今回は。

カードゲーム

のお話。

カードゲームとは
カードを使って遊ぶゲームのことで、
トランプ・花札・百人一首なども
カードゲームに含まれます。

最近では、「心理戦」「言葉遊び」「協力系」など
特定のジャンルに特化した
多種多様なカードゲームが増えていて、
緊急事態宣言後、自宅待機をするようになって、
再燃していると言われています。

家族や友人などと楽しむカードゲームですが、
「化学結合を学べる」と聞くとどうでしょうか?

今回、紹介するのは、
原子を結合させて分子を作っていくことを、
仲間を集める冒険に例えたカードゲーム、
「ケミストリ−クエスト」を企画、販売する
「ケミストリ−・クエスト株式会社」さまです。

giannsartoriによるPixabayからの画像

 

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

私たちの身の回りには、
さまざまな原子が組み合わさった分子
によってできているものばかりです。

しかし、そうしたことに興味を持つ人は
あまり多くありません。

むしろ理数離れが進んでいると言われています。

「ケミストリ−クエスト株式会社」さまは、
カードゲームで遊ぶことで、化学・科学・理科への
興味の入り口になってもらう、という想いの元、
水素(H)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)の
原子カードを使って、二酸化炭素(CO2)や
水(H2O)などの分子を完成させていく、
カードゲームを開発。

化学という言葉を知らない小さなお子さんでも遊べる
ゲーム内容になっており、楽しく学ぶきっかけを
創り上げています。

これだけでも、かなりマニアック!

多種多様なカードゲームがある中で、
かなり目を引きます。
また、学習させたいと思う親からしてみると、
子どもに買って与えたい、と思うのではないでしょうか?

ちなみにこの、「ケミストリ−クエスト株式会社」さま。
社長の米山 維斗氏は、1999年生まれ。
と、いうことは現在21歳。東京大学の学生だそうです。

しかし、会社を設立したのは、2011年。
なんと、当時小学6年生で社長に就任したそうです。

驚くべきマニアックさ × 小学6年生での起業

まさに小さなブルーオーシャンです。

 


佐藤洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

感想・著者への質問はこちらから