第155回 新幹線で美味しく豚まんを食べるには?

この対談について

株式会社ワイキューブの創業・倒産・自己破産を経て「私、社長ではなくなりました」を著した安田佳生と、岐阜県美濃加茂エリアで老舗の葬祭会社を経営し、60歳で経営から退くことを決めている鈴木哲馬。「イケイケどんどん」から卒業した二人が語る、これからの心地よい生き方。

第155回 新幹線で美味しく豚まんを食べるには?

安田
以前、「新幹線の指定席を譲るかどうか問題」についてお話しましたよね。今回もまた新幹線話なんですが「豚まん論争」というのが起きていたの、ご存知でしたか?

鈴木
いや、知らないですね。何があったんです?
安田
ある人が大阪の『551蓬莱』の豚まんを新幹線の車内で食べていたら、「新幹線でそんなニオイの強いものを食べるなんてダメだろ」って怒られたらしいんです。で、そのエピソードをSNSに投稿したら「新幹線で豚まんを食べたお前が悪い」ってさらに炎上しちゃったんですって。

鈴木
へ〜、そんなことがあったんですか。僕も新幹線では食べたいもの食べてますけどね(笑)。
安田
もし隣に座っている人に「ニオイがきついから、食べるのやめてください」って注意されたらどうします?

鈴木
「あ〜そうですか、気づかなくてすみません。次からやめますね〜」って言って、今食べている分はそのままさっさと食べちゃうかな(笑)。
安田
笑。ちなみに先程のSNSの投稿を元に取材したメディアがあったんですけど、蓬莱は「ノーコメントです」って言ったらしいですよ。…まあ、どっちの味方をしても角が立ちますから、コメントするわけにはいかないですよね(笑)。

鈴木
そりゃそうだ(笑)。でもそんなにニオイを気にする人、いるんですか? だってそんなこといい出したら駅弁もダメになっちゃうじゃないですか。新幹線のホームで売っているってことは、車内で食べていいってことだと思うんですけどねぇ。
安田
特別なルールがあるわけではないですからね。私も駅弁を食べるの好きですし。とは言え最近は、ニオイが強い食べ物は控えるようにはしています。

鈴木
へぇ、そうなんですね。僕なんか新幹線でお酒を飲むのも好きなんだけど、今の話だと結構NG行為なんですかね?(笑)
安田
お酒は評判悪いですよ(笑)。酒臭いってクレームになりやすい。でもそうなると、香水はどうなのかという問題もありまして。

鈴木
ですよね! こちらの気分が悪くなるほど香水がキツすぎる方もいるじゃないですか。でもそれはわりと「個人の嗜好」という感じで黙認されている気がします。
安田
そうなんですよね。「どこまでがOKで、どこからがマナー違反なニオイなのか」というのは、言い出したらキリがないわけで。結局は「お互い様」で許容するしかないんでしょうね。

鈴木
そんなにニオイに耐えられないんだったら、マスクすりゃいいのに(笑)。自衛しましょうよ。
安田
確かに(笑)。でもニオイって髪とか洋服にもつくじゃないですか。それを嫌がる人も多いですよね。私だって隣でカレー食べられて、後で「安田さん、カレー食べました?」って言われるくらいニオイがついたら嫌ですよ(笑)。

鈴木
…新幹線でカレー食べてる人は、あんまり見ないけど(笑)。でも確かに新幹線の中で食事がしたい人は、ニオイが出にくいものを選ぶという配慮も必要でしょうね。
安田
ニオイの話で言うと、昔、社会人になりたての頃に先輩から「営業に行く前日は、ニンニクの入った料理は食べるな」って言われたのを思い出しました。ニンニク臭だけで商談がボツになる可能性もあるんだぞって。

鈴木
言われてみれば、僕もそこは気をつけていますね。突き詰めれば、新幹線での「ニオイマナー」も同じことなのかもしれないなぁ。
安田
本当ですね。そもそも日本人って「気にしすぎ」なところがあると思いません? 「配慮」と言う名の縛りがすごい(笑)。それが日本独自の文化になっている反面、住みづらさにも繋がっている気がします。

鈴木
確かに確かに。そう言えばこの前、僕の知り合いが新幹線で靴を脱いでいたおじさんに怒鳴り散らしたって言ってましたよ。なんでも足がものすごく臭かったって(笑)。さすがに怒鳴るのはやりすぎだとは思いますが、耐えられない気持ちもよくわかる(笑)。
安田
あぁ…指定席だったら別の車両に逃げるわけにもいかないし、そのシチュエーションは地獄かもしれない(笑)。でも難しい問題ですね。一部の「無神経な人」が幅を利かせちゃっているから、大多数の人が神経質にならざるを得ないんじゃないかなと。

鈴木
未だに電車で大声で電話している人もいますよね。あれは僕も「外に行け!」って思います(笑)。
安田
笑。じゃあきっと、みんながちょっとずつ気を遣えるようになれば、新幹線で豚まんを美味しく食べられるようになるかもしれないよ、ということですかね(笑)。

対談している二人

鈴木 哲馬(すずき てつま)
株式会社濃飛葬祭 代表取締役

株式会社濃飛葬祭(本社:岐阜県美濃加茂市)代表取締役。昭和58年創業。現在は7つの自社式場を運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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