第14回 プロ人材で変わる転職市場

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第14回 プロ人材で変わる転職市場

安田
前回は「採用難をどう乗り越えるか」について聞きましたけど、私自身、転職市場がかなり変化しているな、という実感がありまして。渡邉さんはどう思います?

渡邉
転職の方法が多様化している気はしますね。今までは転職と言うと、会社員から独立するか、別の会社でまた会社員をやるかの2択だったと思うんですけど。
安田
そうですね。それが一般的に言う「転職活動」でしたよね。

渡邉

それが最近は変わってきています。例えば、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは副業で別の会社でも働いてみる。お互いに感触が良ければ本格的に転職する、なんてケースもあるようです。

安田
へえ。副業でお試しをするんですか。最近は副業を解禁する企業も増えているし、賢いやり方かも。

渡邉
そうなんです。普通の転職だと、入社後に「想像と違った」ということも出てきますよね。副業として事前に働いていれば、そういうミスマッチも防げるので。
安田
雇う側の企業にとってもメリットがありますよね。入社後すぐ辞められるようなリスクも避けられる。ところで最近は、大手に新卒で入った人の1割が、1年以内に辞めちゃうらしいですね。転職市場で一番変わったと思うのはそこなんですけど。

渡邉
ああ、そうみたいですね。昔は大手に入ったら意地でも働き続ける感じでしたけど、今はあっさり辞めちゃう。
安田
そうそう。しかも優秀な人から辞めていくらしいんです。

渡邉
なるほど。そういう意味では、「すぐ辞めちゃうヤツは駄目だよね」というイメージもないわけですか。
安田
もうないんでしょうね。むしろ「優秀な人を採るなら中途採用」という考えになってきている。結果、転職組の方が新卒組より収入が高くなったりもするらしいです。

渡邉
ははぁ、面白いですね。昔は新卒で入って勤め続けることが給料を上げる一番の方法でしたけど、今は転職を繰り返した人の方が収入が高いと。
安田
そう。いわゆる「アメリカ型」というか、実力のある人ほど会社を渡り歩いてる感じですよね。「1つの会社で一生働く」みたいな感覚は、日本でもかなり薄れてきてますよ。
渡邉
なるほどなあ。そう思うと、新卒で入った会社で定年を迎える人は稀なのかもしれませんね。
安田
そうかもしれないですね。国も人材の流動化を後押ししてますし、時代が変わったんでしょう。

渡邉
「新卒を10人採用して、10年後に2人残ってればいい」という言い方をよくしますけど、今はちょっと意味合いが変わってきてますよね。昔は「優秀な2人が残ればいい」って意味でしたけど、今は残る2人はむしろ……
安田
まあ、優秀な人から辞めていくわけですから……残るのは必然的に、ね。

渡邉
まあ逆に考えれば、「転職市場に優秀な人が出回るようになった」とも言えるわけですけど。
安田
でも優秀な子は転職先も数年で辞めて、別の会社に行っちゃいますからねえ。ちなみにここまでは大手の話でしたけど、中小企業はどんな採用戦略を取るのがいいんですかね。

渡邉
中小企業では大手を渡り歩くような「バランス型」を狙うよりも、「この分野は誰にも負けない」というような、ある種偏りのある人材を採用するのがいいかもしれませんね。
安田
それは社員として雇用する、ということですか? それとも外部の「プロ人材」として仕事を依頼するということですか。
渡邉
状況に応じてどちらも活用するのがいいと思いますね。社員にやってもらった方がいい業務と、プロ人材に任せた方がいい業務を切り分けるというか。
安田
なるほど。社員に任せた方がいいのは、真面目にやってくれれば確実に利益が出る仕事と、あとは社長の片腕のようなポジションなどですかね。

渡邉
そうですね。ルーチンワークを担当する人と、あとは逆に、社長と一緒に経営を担っていくような役員クラスですよね。
安田
後者は年収1000万円以上払うくらいの気持ちがないと、求めるレベルの人は採れないでしょうね。組織の核になるポジションですし。

渡邉
まあ、簡単じゃないでしょうね。それこそ採用のプロに相談した方がいい。
安田
ああ、確かに。昔はリクナビに掲載して、説明会を3~4回やって盛り上げておけば採れたかもしれませんが、今はもうそれじゃ無理ですよね。

渡邉
ちゃんと勉強して戦略を立てないとまず無理でしょうね。あるいはマーケティングとか営業もプロ人材を活用しやすい分野です。営業に関しては集客、商品説明、紹介とさらに細かく分解して、それぞれのプロに任せるのがいいと思います。
安田
確かに、プロ人材であればあるほど、自分の専門に特化してますからね。

渡邉
あとは経理やバックオフィスなんかもプロ人材がお勧めですね。クライアントのビジネスモデルを理解した上で作ってくれるので。
安田
財務には財務のプロがいますしね。例えば銀行からお金を引っ張ってくるのが上手いプロとか。
渡邉
そんな人を社員として丸抱えで雇用しようとすると、年収5000万とか払わないといけません。でも例えば、30社受け持ってる内の1社であれば、それだけ費用も抑えられますから。
安田

それはありがたいですよね。つまり採用難の会社は、プロ人材の活用も視野に入れて考えるのがいいということですね。正社員一辺倒じゃなく。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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