【vol.298】2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10①

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


今週からテーマが変わり「働き方」とか「仕事」について、昨年2023年に世界的(西洋世界)に流行ったバズワードについて、BBCが掲載した記事を取り上げたいと思います。

今週の記事はコレ

(https://www.bbc.com/worklife/article/20231219-ten-work-buzzwords-that-took-over-in-2023)
Ten work buzzwords that took over in 2023
2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10

1.Lazy girl job
2.Summer of strikes
3.Authentic
4.Bare minimum Mondays
5.Coffee badging
6.Hush trips
7.The Big Stay
8.Personality hire
9.Rolling recession
10.#WorkTok

 

まずは、最初の「1.Lazy girl job」についての原文を読んでみたいと思います。

1.Lazy girl job(怠け者女子の仕事)

In late May, TikToker Gabrielle Judge extolled the virtues of the “lazy girl job”: a remote, well-paying, relatively low-stress role. The basic premise – a job that allows for a healthy set of priorities and work-life balance – resonated on a massive scale.

5月下旬、TikTokerのガブリエルは、リモートで高給、比較的ストレスの少ない仕事という「怠け者の女の子の仕事」の素晴らしさを賞賛した。リモートで、高給で、比較的ストレスの少ない仕事である。基本的な前提、つまり健康的でワークライフバランスを実現できる仕事は、大きな反響を呼んだ。

TikTok全然詳しくないのですが、このTikTokerの件の投稿を実際に見てみました。
「Workの主導権は会社側にではなく自分達にあるのだ」というZ世代の思考トレンドをうまく刺激しているようです。

@gabrielle_judge Career advice for women who don’t know what remote job to apply to. You can bay your bills at not feel tired at the end of the day. Women are here to collect those pay checks and move on from the work day. We have so much more fun stuff happeneing in our 5-9 that is way more important than a boss that you hate. #corporatejobs #jobsearchhacks #remoteworking #antihustleculture #9to5 ♬ original sound – Anti Work Girlboss

ビジネス領域のポストとしては、めちゃくちゃバズってました。

As of December, the hashtag #LazyGirlJob has racked up nearly 40 million views on TikTok. And although the term found itself among the “girl trends” of 2023, workers of all stripes have made it clear: the lazy girl job might more accurately be described as simply a good job, for everyone.

12月現在で、#LazyGirlJobというハッシュタグはTikTokで4000万回近く再生されている。この言葉は2023年の “ガールズ・トレンド “にランクインしたが、あらゆるタイプの労働者たちの反応を見ると、”レイジー・ガール・ジョブ “は正確には、誰にとっても良い仕事ということだ。

重要なポイントは、「LazyGirlJob」と表現される仕事は、女性によって良い仕事という意味合いではなく、全ての「働く人」にとって良い仕事なはずである、ということですね。

「リモート×高給×低ストレス」が、今旬な「勝ち組仕事」ということですね。
これまでは「対面×昇進すれば高給の場合あり×高ストレス」の仕事が、「勝ち組」の仕事であることが多かったのだと思いますが、随分と世界は様変わりしてきましたね。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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