第143回「“今夜、お寿司を奢るよ”という小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「“今夜、お寿司を奢るよ”という小さなブルーオーシャン」


「お金をもらってお寿司を食べに行くのなら、仕事の対価はお寿司でいいじゃん」

 

最近、自分の得意分野、スキルを
希望している人に販売する、
というビジネスが増えてきています。
これは、副業やフリーランスの
人たちにとっては、
とても良い手法、流れだと思います。

そして、今度は、
自分の得意分野、スキル同志を
物々交換するというビジネスが
生まれました。

よく考えると、
このスキル同志の交換って
昔からよくあったことです。
特に友達同志の間では。

「○○してくれたから、晩飯奢るよ」

ってやつですね。
例えば、私は
研修制作・プロデュース
研修講師
キャリアコンサルティング
面接代行業務
などをメインに行なっていますが、
外食で働く友人の
キャリアコンサルティングをする代わりに、
彼のお店でごちそうになる、
ということがあります。

友達だから、
対価が食事だから、
私が手を抜く
なんてことはありません。

こうした日常に起きていたことに
注目してビジネスにした
グループがあります。

「おすしカンパニー」

専門スキルを持つ友達がいて、
そのスキルが無償で提供されるというのは、
ある意味ラッキー。
そこから着想を得て、
お金を介さない、
Win-winなスキル交換を
公的にやれないだろうか
ということが始まりの
きっかけだそうです。

例えばコンサルティングでも
デザイン制作でも、
企業への正式なオファーだと、
安くても数万円から、
高ければ、青天井…。

しかし、このおすしカンパニーでは
対価としてお金は受け取らないそうです。

例えば、農作物の価値を
高める仕事ができたら、
対価はその農作物でもいい。
旅館のブランディングをしたら、
そこに泊まれる権利をもらう。

本来払うべきアイデアへの
お金は節約してもらい、
その実現にかける実コストに
お金を多くかける。
本当に必要になる未来で
使ってもらいたいとのこと。


ぱくたそ(PAKUTASO)による寿司を握る職人の写真素材

「お金」は、
重要な価値の一つで、
仕事の対価として
長く社会を支えてきました。

しかし、現在のように、
多様な価値観が生まれ、
変動し続ける時代では、
「お金以外の新たな対価」は
重要なファクターかもしれません。

仕事をしてお金という対価をもらう。
そのお金でお寿司を食べに行く。

これは今までの流れ。

仕事をしてその対価としてお寿司を
ご馳走になる。
本来払われるべき対価としてのお金で、
新たなサービスが生まれ、
爆発的に世に広まる。

これはこれで、仕事をした方も
嬉しいでしょうね。

お金の価値
仕事に価値
働く価値

いろいろな価値を模索していく
時代かもしれません。

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おすしカンパニー©︎
公式ホームページ:http://osushi.company
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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