第44回 リノベーションありきで手に入れる理想の家

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第44回 リノベーションありきで手に入れる理想の家

安田
以前のお話で、リノベーションする前提で中古物件を買って、自分の好きなように作り変えて住む若い人が増えてると仰ってましたね。

渡邉
ええ。マンション、戸建てともに増えていると思います。
安田

自分が買おうとしている中古物件がリノベーションに向いてるのかどうかって、どうやって見分けたらいいんですかね。


渡邉

多少古くても建物の躯体がしっかりしていれば問題ないんですけど、修繕や管理の履歴がしっかり残ってるかどうかは見た方がいいですね。

安田
なるほど。中古車を買う時も修理歴があるかどうかの確認が大事ですけど、それと一緒なんですね。

渡邉
仰るとおりです。マンションなら管理台帳に記録が残っているかを確認する。しっかり残っていれば、それは管理状態がしっかりしてるということなので安心だと思います。あとは修繕積立金がいくら積み立てられているのか、もすごく重要で。
安田
ほう。それって途中からそのマンションに入居した場合はどうなるんですか? 今までの分は前の住人が払ってくれてるから、自分はこれからの分だけ払えばいいということになるんでしょうか。

渡邉
そういうことになります。URなどの築40〜50年くらいの物件でけっこうあるんですけど、例えば2年後に大規模修繕を予定しているようなタイミングで入居できるとラッキーですよね。
安田
ははぁ、なるほど。自分の部屋は自分のお金でリノベーションするんだけど、それ以外のところは積立金できれいにしてくれると。中古マンションの見分け方はなんとなくわかってきました。戸建ての場合はどうなんですか?

渡邉
戸建ての中古はマンションより難しいです。正直、蓋を開けてみないとわからない部分が多いので。
安田
確かに、リノベーションの工事に入ったらシロアリに食われていたりとか、普通にありそうですよね。

渡邉
そうなんです。そういう意味では情報がすごく大事になってくるので、エージェントに依頼するのもいいと思います。買い手の利益を第一に考えて動いてくれるので、信頼できると思います。
安田
なるほど。不動産屋さんから物件を買って、リノベーション屋さんにお願いするというのが一般的なのかと思っていたんですが、そういう方法もあるんですね。逆に中古物件探しからやってくれるリノベーション会社もあるんですか?
渡邉

ありますあります。「ワンストップリノベーション」というサービスで、10年前くらいから増えてきましたね。

安田
へぇ。リノベーション会社に最初からお願いできるわけですね。ちなみにワンストップでお手伝いしてもらった方がいい理由はあるんですか?

渡邉
二つあるんですけど、一つは建築のプロの目線で物件の評価をしてくれること。どのくらいのリフォームが必要かも含めて教えてもらえるので、どんな家になるかがイメージしやすいと思います。
安田

なるほど。一緒に物件探しに行ってもらうとすごく頼りになりそうですね。


渡邉
そうですね。もう一つは、リノベーション会社さんって建築の方で利益を出しているので、物件を高く売ろうとしないんですよね。
安田

そうか。仲介手数料ビジネスではないわけですね。


渡邉
そうなんです。全体の予算の中で、物件の金額とリノベーションの費用を調整してくれるのも安心できるポイントだと思います。
安田

なるほど。確かに全体の予算が7000万円なのに、6500万円で中古物件を買っちゃったら、残りの500万円でリノベーションをしないといけないわけですもんね(笑)。

渡邉
そうなんです(笑)。あとは物件を買うタイミングもしっかり見極めた方がいいと思います。
安田

ほう。どのくらいのタイミングで買うのがおすすめなんですか?

渡邉
物件価値って新築で建てられてから、20〜25年で安定するんです。だからそのくらいの築年数の物件を買うのが一番コスパはいいでしょうね。
安田

なるほどなぁ。ちなみにすごく古い物件でも、全く違うモダンな部屋にできたりするんですか?

渡邉
できますよ。リノベーション会社さんとしては、中途半端にリフォームするよりも、見た目がボロボロでもそのまま引き渡してくれた方がいいっていうところも多いです。
安田

へぇ。じゃあゾンビが住んでそうな物件でも、リノベーションしたら全然変わると。それは素人には想像できないですね。物件探しからプロの力を借りるのがよさそうです。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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