“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第145回 現場のパートさんが「最強のマーケター」?!

そうそう。息子もピンクがいいとか言い出して、さすがにちょっと迷いましたけど(笑)。結局グリーンにしたんですけど。ランドセルに限らず、おもちゃやクレーンゲームでも昔は完全に男女で分かれてましたよね。

なるほど。でも男の子でも人形遊びが好きな子もいるし、女の子でもサッカー選手になりたいという子もいるじゃないですか。厳密に言うと、男女で分けるというよりは、傾向として好まれやすいものが違うという感じなんですかね。

そうですね。ただ昔と比べると階層がものすごく複雑になっています。昔は男の子・女の子でざっくり分けられたのが、今は男の子の中でも社交的な子と内向的な子で好みが違う。女の子も同様です。スマートフォンの普及で情報が増えて、好みが多様化したんでしょうね。

シール帳に貼って集めるんです。中にはレアなシールもあったりして、それを友達同士で交換したりして楽しむわけです。面白いのは、ターゲットが小学4年生と5年生の女の子だけなんですよ。6年生になるとピタッと興味がなくなってしまう。

そうですね。万代でもクレーンゲームだけでなく、販売もしています。需要のある商材はとにかく命に代えても集めるというのが私たちの仕事ですから(笑)。

今は6割ぐらいが女性向けですね。男性に特化したものが2割で、残りの2割が男女共通です。女の子の方が人によって欲しいものが違うので、それだけ品揃えが必要になるんです。逆に男の子は欲しいものが集中しやすいんですよ。

そうですね。低学年のうちはまだ購買自体の楽しさを勉強している段階ですからね。3年生ぐらいになると欲しいものが明確にカテゴライズされてきて、お小遣いの中で何を買うかという判断もできるようになってくるんです。

ははぁ、なるほど。じゃあ男女で分けるだけじゃなくて、学年ごとぐらいにターゲティングが必要ですよね。昔は低学年と高学年ぐらいで分けていたのが、今はもっと細かく考えないといけない。しかも今の4年生と3年後の4年生では、欲しいものも違いそうですし。

ええ、まさに。だから常に入れ替えていかないといけない。そのためにも、小学生のお子さんを持つ親御さんの意見がめちゃくちゃ大事なんです。パートさんや社員さんの声がそのまま貴重なマーケティング情報になっています。

だいたい3ヶ月前には発注しますからね。未来に何が売れるかなんて、正直誰にもわからないですが、ニーズのあるものが欠品してしまうことだけは避けたいですね。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















