売れない商品の罪

ぜんぜん売れていなかった商品が
「あること」をきっかけにヒット商品に変わる。

「きざみ海苔バサミ」を
「手動シュレッダー」に変えて大ヒット。
「煙の出ない花火」を
「インスタ映えする花火」に変えて大ヒット。
「パーソナルトレーニングジム」を
「お尻トレーニングジム」に変えて大ヒット。

さて、変わったものは何だろう。
商品名が変わった。これは誰にでも分かる。
では変わっていないものは何だろうか。
それは商品そのものである。

5本の刃を束ねたハサミ。
煙の出ない花火。トレーニングジム。
まったく同じ商品が名前を変えただけで
ヒット商品に変わる。
看板を付け替えただけで人気のジムに変わる。
それは一体なぜなのか。

もちろんネーミングは大きな要素だ。
だがここで重要なのは名前ではない。
「売り方」を変えたことが最大のポイントなのである。
売れない商品を作り替える時、
多くの人は商品そのものを作り変えてしまう。
しかし重要なのは商品ではなく
「売り方」を作り替えることなのである。

目の前にある石ころを漬物石として売るのか。
トレーニングの道具として売るのか。
ブックスタンドとして売るのか。庭石として売るのか。
売り方が変わればターゲットが変わる。
購入する理由が変わる。販売価格が変わる。
売れる個数が変わる。利益が変わる。
つまり商売そのものが根底から変わるのである。

世に売れない商品はたくさんあるが
商品には1ミリも罪がない。
悪いのはその売り方なのだ。
誰に、どういう価値として、
この物体(サービス)を紹介するのか。
組み合わせは無限にある。

売り方、ターゲット、価値、価格を
どんどんズラし、ヒット商品に作り替える。
スモールビジネスを行う経営者にとって、
これこそが最大の仕事なのである。

商売を始めた、商品をつくった、
だけどまったく売れない。
そう嘆く経営者やフリーランスは
この作業をまったくやっていない。

売れそうだからつくってみた。
流行っているからやってみた。
それで売れるなら誰も苦労はしないのである。

何度も言うが売れない商品に罪はない。
売れないのはターゲット設定と
コンセプト設計を間違えているから。

まずは可能性を排除せず、
いろんな組み合わせを考えてみる。
決して正解を求めてはならない。
なぜなら答えは無数にあるから。

売れるコンセプトが見つかったら
どんどん磨きをかける。
ヒット商品はこの作業によって
産み育てられるのである。

 

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